ホーム > 原発輸出の欺瞞
原発輸出の欺瞞
本体2,500円+税
ISBN 9784750341422
判型・ページ数 4-6・216ページ
出版年月日 2015/02/16

原発輸出の欺瞞

日本とベトナム、「友好」関係の舞台裏

福島第一原発事故後も着々と進む原発輸出計画。ベトナムも積極的に日本からの輸出を受け入れてる国の1つだ。原発を輸入することは原子力のみならず、環境に負荷を与えつづける廃棄物や原発労働や差別をも受け入れるということ。輸出側も輸入側もそれには目をつむり推進している。その問題点を現地の人々の声も織り交ぜながら、ベトナム研究者たちが明らかにする。

はじめに

第1章 ベトナムへの原発輸出はどう推進されてきたのか――経済政策の目玉としての輸出戦略[満田夏花]
 震災後も見直すことなく続いた原発輸出の促進策
 「インフラ輸出」戦略の花形として
 公的支援なしに成り立たないという事実
 原発輸出の何が問題なのか
 日本がベトナムの戦略パートナー
 ニントゥアン第二原発計画の問題点
 日本原電に流れる不透明な国税
 世論と政策のギャップは埋められるか

コラム1 原発建設予定地の村を訪ねて[中井信介]

第2章 原発輸出と日本政府――海外原発建設に使われる国のお金[田辺有輝]
 アメリカの動きに呼応して始まった国際展開
 日本政府はどう関与するのか
 原発輸出をめぐる四つの問題点
 限りなくゼロに近い妥当性

コラム2 チャム人と原発建設計画[インラサラ]

第3章 ベトナムのエネルギー政策と原子力法――急増する電力需要への対応[遠藤聡]
 ベトナムのエネルギー事情
 原子力導入を前提とした第七次国家電力開発計画
 原子力法の概要
 今後の課題

第4章 大規模開発をめぐるガバナンスの諸問題――ボーキサイト開発の事例から原発建設計画を問う[中野亜里]
 ガバナンスは機能しているのか
 密室で決定されたプロジェクト
 市民による抗議
 批判の論点
 政府側の説明
 ボーキサイト開発現場の調査から
 計画の破綻
 おわりに

第5章 誰のための原発計画か――その倫理性を問う[伊藤正子]
 ベトナム人が日本政府に送った原発輸出反対署名
 原発建設予定地の状況――相対的貧困と伝えられない情報
 日本の推進派の意見と動向――「国際戦略」しか考えない人たち
 懸念される問題点――立地と情報公開
 ベトナムにおける知識人たちの動向
 日越の「もたれあい」を超えた連携を

コラム3 民族の生命を外国技術の賭けの対象にはできない[グエン・ミン・トゥエット]

第6章 差別構造を考える――私たちにできること[吉井美知子]
 差別について
 原発輸出が内包する差別構造
 私たちにできること――ベトナム研究者の場合
 私たちにできること――日本の市民として

おわりに

同じジャンルの本

このページのトップへ