本体2,800円+税
ISBN | 9784750340203 |
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判型・ページ数 | 4-6・356ページ |
出版年月日 | 2014/05/31 |
イスラーム世界の挫折と再生
「アラブの春」後を読み解く
内藤 正典 編著
「アラブの春」はなぜ失敗したのか。イスラーム世界の病理とは何か。イスラーム世界はどうすれば再生への道を歩むことができるのか。イスラーム・フォビアが浸透しイスラーム主義への理解を歪めている欧米諸国も視野に、世界各地のイスラームの今を俯瞰する。
序章 中東・イスラーム世界は、なぜここまで堕落したのか[内藤正典]
Ⅰ 総論
第1章 「アラブの春」の背景とムスリム世界の今後の展望[中田考]
序
イスラーム学の視点から
イスラームの歴史観
イスラームの組織原理に対する誤解
現代ムスリム社会
イスラームの近現代
権力による抑圧と言説の歪曲
現代ムスリム世界のイスラーム運動の背景
イスラーム世界の統一の崩壊、スンナ派とシーア派の現代
アラブ社会主義の自壊、反人定法論の理論化とスンナ派復興運動の尖鋭化
シーア派「法学者による後見」論からイラン・イスラーム革命へ
スンナ派世界におけるサウディアラビアのヘゲモニー
1990年代のスンナ派イスラーム主義の反政府武装闘争と9・11
「9・11」以降の展開
「アラブの春」の背景とその後の展開
おわりに
Ⅱ 各論
第2章 イスラーム社会における民主化の希望と失望――トルコはなぜ孤立したのか[内藤正典]
内政の危機――エルドアン政権は何に怯えているのか?
イスラーム主義政党とイスラーム主義市民運動の奇妙な確執
外交での予期せぬ孤立
「正論」による孤立――エジプト・クーデタとシリア内戦
おわりに
第3章 新中間層のイスラーム志向――成長するトルコ経済を支える敬虔なムスリム[森山拓也]
新興経済大国トルコの成長とイスラーム復興
敬虔なムスリムたちの市民運動
新中間層のイスラーム志向と「イスラーム経済」の発展
おわりに――ムスリム社会の発展と安定化への挑戦
第4章 ムスリム社会における信教の自由――トルコ共和国・公正発展党政権下のアレヴィ問題を事例に[井口有奈]
はじめに
国家主義体制下におけるマイノリティ政策
公正・発展党への期待と失望
アレヴィ問題はどこへ向かうのか
おわりに
第5章 マイノリティとしてのイスラーム――タイにおける宗教、民族と政治[西直美]
はじめに
タイにおけるイスラーム
同化から和解へ
タクシンと深南部問題
タイにおける双子の紛争と民主主義
イスラームの政治化とムスリム社会の変容
おわりに―グローバル化とマイノリティとしてのイスラーム
第6章 ムスリムタウンを歩く――9・11とボストンテロを経験したアメリカ東海岸の日常[志賀恭子]
はじめに
マイノリティとしてのムスリム
モスク建設
国籍を問わずムスリムが共同で建設したモスク
ムスリムの暮らし
異文化で暮らすムスリム移民
イスラームから離れた異文化での生活
イスラーム再覚醒
おわりに
第7章 排除と包摂のムスリム社会――イギリス社会はイスラームとどう向き合うのか[米川尚樹]
はじめに
イギリスにおけるムスリム
イギリス社会におけるイスラーム・フォビア
おわりに
第8章 イスラーム武装勢力と西アフリカ――マリ紛争とフランス介入[竹谷まりえ]
はじめに
西アフリカ・マリ
マリとイスラーム
青の民「トゥアレグ」
北部マリ紛争とトゥアレグ――過去の独立運動
2012年~2013年の叛乱
2012年北部紛争のイスラーム系武装組織と北部の関係
フランス軍介入に関するそれぞれの反応――賛成と非難と隠れた思惑
現地から――現地の報道と避難者の想い
おわりに
第9章 「タリバン」の政治思想と組織――「アフガニスタン・イスラーム首長国とその成功を収めた行政」「タリバンの思想の基礎」翻訳・解説[中田考]
序
1 解説
2-1 翻訳
「アフガニスタン・イスラーム首長国とその成功を収めた行政」
2-2 翻訳
『タリバン〔アフガニスタン・イスラーム首長国〕の思想の基礎』(1)
『タリバン〔イスラーム首長国〕の思想の基礎』(2)
タリバン〔イスラーム首長国〕の思想の基礎(3)
タリバン〔イスラーム首長国〕の思想の基礎(4)
タリバンの思想の基礎(5)
註
あとがき[内藤正典]
Ⅰ 総論
第1章 「アラブの春」の背景とムスリム世界の今後の展望[中田考]
序
イスラーム学の視点から
イスラームの歴史観
イスラームの組織原理に対する誤解
現代ムスリム社会
イスラームの近現代
権力による抑圧と言説の歪曲
現代ムスリム世界のイスラーム運動の背景
イスラーム世界の統一の崩壊、スンナ派とシーア派の現代
アラブ社会主義の自壊、反人定法論の理論化とスンナ派復興運動の尖鋭化
シーア派「法学者による後見」論からイラン・イスラーム革命へ
スンナ派世界におけるサウディアラビアのヘゲモニー
1990年代のスンナ派イスラーム主義の反政府武装闘争と9・11
「9・11」以降の展開
「アラブの春」の背景とその後の展開
おわりに
Ⅱ 各論
第2章 イスラーム社会における民主化の希望と失望――トルコはなぜ孤立したのか[内藤正典]
内政の危機――エルドアン政権は何に怯えているのか?
イスラーム主義政党とイスラーム主義市民運動の奇妙な確執
外交での予期せぬ孤立
「正論」による孤立――エジプト・クーデタとシリア内戦
おわりに
第3章 新中間層のイスラーム志向――成長するトルコ経済を支える敬虔なムスリム[森山拓也]
新興経済大国トルコの成長とイスラーム復興
敬虔なムスリムたちの市民運動
新中間層のイスラーム志向と「イスラーム経済」の発展
おわりに――ムスリム社会の発展と安定化への挑戦
第4章 ムスリム社会における信教の自由――トルコ共和国・公正発展党政権下のアレヴィ問題を事例に[井口有奈]
はじめに
国家主義体制下におけるマイノリティ政策
公正・発展党への期待と失望
アレヴィ問題はどこへ向かうのか
おわりに
第5章 マイノリティとしてのイスラーム――タイにおける宗教、民族と政治[西直美]
はじめに
タイにおけるイスラーム
同化から和解へ
タクシンと深南部問題
タイにおける双子の紛争と民主主義
イスラームの政治化とムスリム社会の変容
おわりに―グローバル化とマイノリティとしてのイスラーム
第6章 ムスリムタウンを歩く――9・11とボストンテロを経験したアメリカ東海岸の日常[志賀恭子]
はじめに
マイノリティとしてのムスリム
モスク建設
国籍を問わずムスリムが共同で建設したモスク
ムスリムの暮らし
異文化で暮らすムスリム移民
イスラームから離れた異文化での生活
イスラーム再覚醒
おわりに
第7章 排除と包摂のムスリム社会――イギリス社会はイスラームとどう向き合うのか[米川尚樹]
はじめに
イギリスにおけるムスリム
イギリス社会におけるイスラーム・フォビア
おわりに
第8章 イスラーム武装勢力と西アフリカ――マリ紛争とフランス介入[竹谷まりえ]
はじめに
西アフリカ・マリ
マリとイスラーム
青の民「トゥアレグ」
北部マリ紛争とトゥアレグ――過去の独立運動
2012年~2013年の叛乱
2012年北部紛争のイスラーム系武装組織と北部の関係
フランス軍介入に関するそれぞれの反応――賛成と非難と隠れた思惑
現地から――現地の報道と避難者の想い
おわりに
第9章 「タリバン」の政治思想と組織――「アフガニスタン・イスラーム首長国とその成功を収めた行政」「タリバンの思想の基礎」翻訳・解説[中田考]
序
1 解説
2-1 翻訳
「アフガニスタン・イスラーム首長国とその成功を収めた行政」
2-2 翻訳
『タリバン〔アフガニスタン・イスラーム首長国〕の思想の基礎』(1)
『タリバン〔イスラーム首長国〕の思想の基礎』(2)
タリバン〔イスラーム首長国〕の思想の基礎(3)
タリバン〔イスラーム首長国〕の思想の基礎(4)
タリバンの思想の基礎(5)
註
あとがき[内藤正典]
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