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メソアメリカを知るための58章
本体2,000円+税
ISBN 9784750340098
判型・ページ数 4-6・372ページ
出版年月日 2014/05/31

メソアメリカを知るための58章

メソアメリカ(メキシコ・中米地域)の歴史の流れを、古代から現代にいたるまで、マヤやアステカなどの古代文明を繁栄させた先住民の人びとを軸に展開。西洋的な価値観ではとらえきれない独自の文化・文明の魅力を満載したメソアメリカ地域の入門書。

 

【執筆者一覧】

青山 和夫(あおやま・かずお)
茨城大学人文学部教授
専攻:マヤ文明学、メソアメリカ考古学
主な著書:『古代マヤ 石器の都市文明 増補版』(京都大学学術出版会、2013年)、『マヤ文明――密林に栄えた石器文化』(岩波新書、2012年)、『古代メソアメリカ文明――マヤ・テオティワカン・アステカ』(講談社、2007年)。

井関 睦美(いぜき・むつみ)
明治大学商学部准教授
専攻:メソアメリカ考古学
主な著書・論文:「物質文化に表現された自然災害の神話的解釈――アステカ王国史における1506年の大飢饉を事例として」(『古代アメリカ』第15号、2012年)、「アステカ帝国と周辺諸民族との関係――中心と周辺の視点から」(共著『地球時代の多文化共生の諸相』行路社、2009年)、Conceptualization of ‘Xihuitl’: History, Environment, and Cultural Dynamics in Postclassic Mexica Cognition (Archaeopress, 2008).

市川 彰(いちかわ・あきら)
日本学術振興会特別研究員PD、国立民族学博物館外来研究員
専攻:メソアメリカ考古学
主な著書・論文:「メソアメリカ南東部における先古典期から古典期への社会変化とその背景」(『古代文化』第64巻第2号、2012年)、「先古典期から古典期にかけてのマヤ南部地域の墓制と社会」(『古代アメリカ』15号、2012年)、Estudio Arqueologico de Nueva Esperanza, Bajo Lempa, Usulutan, Secretaria de Cultura de El Salvador, 2011.

井上 幸孝(いのうえ・ゆきたか) 編著者プロフィールを参照。

小原 正(おばら・ただし)
慶應義塾大学経済学部専任講師
専攻:歴史学
主な著書・論文:「チアパス地方における貢納の査定制度と貢納者数(1560-1817)――人口史研究のための基礎的考察」(『ラテンアメリカ研究年報』第32巻、2012年)、Base de datos del catalogo del Fondo Diocesano del Archivo Historico Diocesano de San Cristobal de Las Casas. Primera parte(共編、El Colegio de Mexico、2011年)、Ladinizacion sin mestizaje(Consejo Estatal para las Culturas y las Artes de Chiapas、2010年)。

嘉幡 茂(かばた・しげる)
ラス・アメリカス・プエブラ大学社会科学部准教授
専攻: 考古学、人類学
主な著書・業績:Constructing, Deconstructing, and Reconstructing Social Identity: 2,000 Years of Monumentality in Teotihuacan and Cholula, Mexico, Monograph 1(共同編集、多文化共生研究所、愛知県立大学、2013年)、メキシコ国立人類学歴史学研究所(Instituto Nacional de Antropologia e Historia)、アルフォンソ・カソ賞・最優秀賞受賞(2011年)、『古代メソアメリカ・アンデス文明への誘い』(共著、風媒社、2011年)。

黒崎 充(くろさき・みつる)
メキシコ・ベラクルス大学言語学部外国語学科日本語講師
専攻:考古学、人類学
主な論文:「ベラクルス州中部南域の古典期後期――ラ・ホヤ遺跡における一括資料(デポジット)の分析を中心として」(『山口大学考古学論集』中村友博先生退任記念論文集、2012年)、「メキシコ、ベラクルス中部地方のエル・タヒン文化の考古学および文化人類学的研究 第一部 エル・タヒン遺跡を中心としたベラクルス州中部地方北地域の古代文化――タヒン様式と球儀に関する要素の拡がりについて」(桜井三枝子との共同執筆、『大阪経大論集』第61巻第6号,2011年)。

古手川 博一(こてがわ・ひろかず)
メキシコ・ベラクルス大学人類学部准教授
専攻:オルメカ文化、考古学
主な著書・論文:Descripcion de las figurillas antropomorfas encontradas en La Venta. Tiempo soy entre dos entidades: Piezas selectas del Museo Regional de Antropologia Carlos Pellicer Camara, 2010; Descripcion de un pectoral olmeca. Tiempo soy entre dos entidades: Piezas selectas del Museo Regional de Antropologia Carlos Pellicer Camara, 2010;「メキシコ州南部における考古学調査を通じて」(『図録 オルメカ展』2010年)。

小林 貴徳(こばやし・たかのり)
愛知県立大学多文化共生研究所客員共同研究員
専攻:文化人類学、ラテンアメリカ地域研究
主な著書:「近代に対比される先住民性――ゲレロ山岳部ナワ村落における自文化の語り口」(天理大学アメリカス学会編『アメリカス世界のなかのメキシコ』天理大学出版部、2011年)、「義賊(bandido social)から民衆聖者(bendito popular)へ――メキシコのマルベルデをめぐる民衆宗教の動態」(加藤隆浩編『ラテンアメリカの民衆文化』行路社、2009年)、「土地と共に生きる農民は協働できるのか―ゲレロ州先住民農村の闘い」(石黒馨・上谷博編『グローバルとローカルの共振――ラテンアメリカのマルチチュード』人文書院、2007年)。

杓谷 茂樹(しゃくや・しげき)
中部大学国際関係学部教授
専攻:観光人類学、ラテンアメリカ地域研究
主な著書・論文:「カンクン、リヴィエラ・マヤ観光圏のマヤ系先住民――マスツーリズム状況下での自律性をめぐって」(安原毅ほか編『メキシコ その現在と未来』行路社、2011年)、「世界遺産チチェン・イツァは誰のもの?――地元露店商の侵入とその背景」(『外国学研究』78、神戸市外国語大学外国学研究所、2011年)、「古代マヤの霊魂観」(加藤隆浩編『古代世界の霊魂観』〔アジア遊学128〕勉誠出版、2009年)。

禪野 美帆(ぜんの・みほ)
関西学院大学商学部准教授
専攻:文化人類学、ラテンアメリカ地域研究
主な著書・論文:「メキシコにおける『先住民』の定義とメキシコ市内旧先住民村落の『地元民』」(『史林』94巻1号、2011年)、『メキシコ、先住民共同体と都市――都市移住者を取り込んだ伝統的組織の変容』(慶應義塾大学出版会、2006年)。

敦賀 公子(つるが・きみこ)
慶應義塾大学他非常勤講師
専攻:メソアメリカ地域研究、社会言語学、ナワ語学
主な著書・論文:『たちあがる言語・ナワト語――エルサルバドルにおける言語復興運動』(共著、グローバル社会を歩く研究会、2012年)、「多言語社会の中米におけるリンガ・フランカ――17世紀ピピル語文書分析」(『神戸市外国語大学外国学研究72』神戸市外国語大学外国学研究所、2009年)。

福原 弘識(ふくはら・ひろのり)
埼玉大学・文京学院大学非常勤講師
専攻:文化人類学、考古学
主な著書・論文:「テオティワカン、ラ・ベンティージャにおける遺構図のデジタル三次元地図化」(『古代アメリカ』14号、2011年)、「パキメ遺跡、カサス・グランデス――遺跡が付与されたイメージと現代における再評価」(『共生の文化研究』3号、2009年)、「テオティワカンの住居空間から考察する社会の階層性」(松尾金藏記念奨学基金編『明日へ翔ぶ――人文社会学の新視点1』風間書房、2008年)。

本谷 裕子(ほんや・ゆうこ)
慶應義塾大学法学部准教授
専攻:文化人類学、民族服飾学
主な著書・論文:「織りと装いの回復力――グアテマラ高地マヤ女性の事例より」(『哲学』第128集、2012年)、「グアテマラ高地マヤ女性の織りと装いの文化的意義を問う――レジリアンスを視座に」(『第四紀研究』第51巻第4号、2012年)、“Identity and political consciousness of Mayan indigenous women in Guatemala: a comparison of analysis of a questionnaire and ethnographical data from the Nahuala village”, Series 21COE-CCC Dynamics of Civil Society in multicultural world 44, Civic Identity in Latin America, Keio University Press, Tokyo, 2008.

 はじめに


Ⅰ メソアメリカとは

第1章 メソアメリカとは(1)――地理的範囲と自然環境
第2章 メソアメリカとは(2)――時代区分
第3章 メソアメリカとは(3)――諸文化の共通性
第4章 メソアメリカとは(4)――文化と言語の多様性
 【コラム1】古代メソアメリカの世界遺産とツーリズム


Ⅱ 古代メソアメリカの歴史

第5章 最初のアメリカ人――新大陸の「発見者」
第6章 先古典期――メソアメリカ文明の萌芽
第7章 古典期――古代国家の発展
第8章 後古典期――「世界システム」の形成
 【コラム2】メソアメリカ各地の遺跡での日本の調査


Ⅲ 古代文明の実像

第9章 オルメカ文化――オルメカならびにメソアメリカの「母なる文化」たち
第10章 モンテ・アルバンとサポテカ文化――オアハカ盆地の三千年史
第11章 マヤ文明の繁栄(1)――諸都市の興亡
第12章 マヤ文明の繁栄(2)――古典期だけではないマヤ文明史
第13章 国際都市テオティワカン――異言語が飛び交う多文化社会
第14章 テオティワカンの衰退と諸都市の興亡――メキシコ中央高原の続古典期
第15章 テオティワカンのさらに北に何があったか――メソアメリカ北部の諸文化
第16章 エル・タヒン遺跡とメキシコ湾岸の諸文化――球戯の特色をもつ古典期後期以降の主な遺跡
第17章 トルテカ文化の起源と繁栄――トゥーラをめぐる伝承と考古学資料
第18章 アステカ王国――メソアメリカ最大の「帝国」の実像
第19章 アステカと同時代の諸文化――ミチョアカン、ミシュテカ、トラスカラ
 【コラム3】メソアメリカ周縁部の考古学最前線――エルサルバドルでの調査から


Ⅳ 古代メソアメリカの思想と宗教

第20章 二元性――メソアメリカ思想の根幹
第21章 多神教――メソアメリカの神々の特質
第22章 神話――メソアメリカにおける創造の物語
第23章 宇宙観――メソアメリカ人が思い描いた世界イメージ
第24章 メソアメリカ文明を支えた主食――トウモロコシ文化の過去と現在
第25章 天文学の知識と暦――マヤやアステカの政治・宗教の道具
第26章 リテラシー――メソアメリカにおける文字と書物
第27章 水と生活――メキシコ盆地の環境と自然観


Ⅴ 古代メソアメリカの文化と社会

第28章 植物と食材――世界に広がった「メソアメリカ・ブランド」
第29章 工芸と交易――洗練された芸術と交易網の拡充
第30章 人々の移動――「民族大移動」と移住譚
第31章 支配と領域概念――後古典期の事例から
第32章 戦争――メソアメリカにおける戦争の実態と概念
第33章 王権とイデオロギー――正統性とモニュメント


Ⅵ 古代文明の終焉――スペイン征服と植民地支配

第34章 スペイン征服(1)――アステカ王国の征服
第35章 スペイン征服(2)――マヤおよびその他諸地域の征服
第36章 「魂の征服」――メソアメリカ先住民のキリスト教化
第37章 変わりゆく先住民貴族社会――16世紀メキシコ盆地の事例から
第38章 集住化政策――植民地時代前半の先住民村落の再編
 【コラム4】「アステカの百科全書」とキリスト教布教


Ⅶ 植民地支配下の文化変容と新たな文化の生成

第39章 植民地時代の絵文書――メソアメリカの書物の伝統とその変容
第40章 植民地時代の先住民エリートが語る歴史――征服前の歴史の再解釈
第41章 土地と水をめぐる先住民村落のたたかい――権原証書とテチアロヤン絵文書
第42章 疫病・移民・植民地社会の形成――人口の推移から見るメソアメリカの社会(16~17世紀)
第43章 植民地時代の言語――広大な多言語世界における言語政策
第44章 メスティソ、新たな中間層の登場――「混血」と植民地社会
 【コラム5】先住民の文化変容と現代からの評価


Ⅷ 国家形成とメソアメリカ先住民

第45章 メキシコ独立への道のり――スペイン植民地支配の終焉と動乱の始まり
第46章 中米諸国のスペイン支配からの独立――中米連邦の創設と先住民
第47章 メキシコ、国民統合から多文化国家へ――文化間対話をめざすインターカルチュラリズム
第48章 グアテマラ――内戦後そして現在のマヤ社会
第49章 ベリーズ――英語圏の「マヤの国」
第50章 中米における近代国民国家形成と先住民――軍事政権下のエルサルバドルのナワ・ピピルの人々


Ⅸ メソアメリカ社会のいま――現代先住民の世界

第51章 カトリック信仰――聖人崇拝の多様性
第52章 祭礼――さかしまの世界を演出するジャガー
第53章 農耕と儀礼――循環する生命と豊かさにあふれた地下世界
第54章 カルゴ・システム――村落社会の自治制度
第55章 都市と先住民――メキシコ市内の旧先住民村落
第56章 織りと装い――グアテマラ高地マヤ、機と衣の今昔物語
第57章 遺跡利用と観光開発――チチェン・イツァを中心に
第58章 民俗文化の「真正さ」――メキシコにおける先住民と「先住民的なもの」
 【コラム6】現代先住民の食文化――「ポソレの木曜日」とグアテマラの世界企業
 【コラム7】越境するメソアメリカ先住民


 メソアメリカを知るための文献ガイド
 図版出典一覧

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