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ホンジュラスを知るための60章
本体2,000円+税
ISBN 9784750339825
判型・ページ数 4-6・344ページ
出版年月日 2014/03/20

ホンジュラスを知るための60章

中米のほぼ中央にあたるホンジュラス共和国。最貧国の一つと言われているが、近年、カリブ海リゾート、マヤ時代の遺跡などが観光客の注目を集め開発が進められている。歴史、政治・経済、多様な文化、日本との関わり等、知られざる国の魅力を紹介する。

 

【執筆者一覧】

大越 翼 (おおこし・つばさ)
メキシコ国立自治大学文献学研究所マヤ研究センター主任研究員
専攻:マヤ学
主な著書・論文:“Postclassic Maya ‘Barrios’ in Yucatan: An Historical Approach” in The Neighborhood as a Social and Spatial Unit in Mesoamerican Cities (University of Arizona Press, Tucson, 2012); Codice de Calkini (UNAM, Mexico, 2009); Papeles de los Xiu de Yaxa, Yucatan (UNAM, Mexico, 2001).

金澤 直也 (かなざわ・なおや)
早稲田大学ほか非常勤講師
専攻:歴史人類学
主な論文:「世界銀行の貧困削減戦略とネオリベラル多文化主義――ホンジュラスの少数民族ガリフナを事例にして」(『年報地域文化研究』第14号、2010年)、「黒人から先住民へ――ホンジュラスのガリフナを事例にして」(『イベロアメリカ研究』第31巻第1号、2009年)。

木下 雅夫 (きのした・まさお)
立教大学兼任講師ほか
専攻:人文地理学、中米地域研究
主な著書・論文:「クリクリCri Cri――童謡を通じてメキシコ人の心を探る」(『紀要14』学習院女子大学、2012年)、「ホンジュラスの農業開発――鉄道建設に託した夢」(『朝倉世界地理講座14 ラテンアメリカ』朝倉書店、2007年)、「ホンジュラス農業近代化法の10年と農民集団」(『ラテンアメリカ・レポート』第19巻第1号、2002年)。

桜井 三枝子 (さくらい・みえこ) ※編著者プロフィールを参照。

杓谷 茂樹 (しゃくや・しげき)
中部大学国際関係学部教授
専攻:観光人類学、ラテンアメリカ地域研究
主な著書・論文:「カンクン、リヴィエラ・マヤ観光圏のマヤ系先住民――マスツーリズム状況下での自律性をめぐって」(安原毅ほか編『メキシコ その現在と未来』行路社、2011年)、「世界遺産チチェン・イツァは誰のもの?――地元露店商の侵入とその背景」(『外国学研究』78、神戸市外国語大学外国学研究所、2011年)、「古代マヤの霊魂観」(加藤隆浩編『古代世界の霊魂観』〔アジア遊学128〕勉誠出版、2009年)。

新地 浩一 (しんち・こういち)
佐賀大学医学部教授
専攻:国際保健、災害医療
主な著書・論文:“Tactical Emergency Medicine,” Modern Physician Vol.32(5), 2012;『歌集 戦なき国』(砂小屋書房、2011年)、「ホンジュラス国際緊急医療援助活動の実態と感染症について」(関修司編『感染対策マニュアル』山報社、2005年)。

關谷 武司 (せきや・たけし)
関西学院大学国際学部教授
専攻:教育社会学、国際教育協力学
主な論文:Sekiya, T. (2012) “Individual Patterns of Enrolment in Primary Schools in the Republic of Honduras.” Education 3-13, 1-15, iFirst article, doi:10.1080/03004279.2012.715665; Takeshi SEKIYA, Terutoshi SAKATE (1996) “The effects of race, living standards, and exercise on the degree of motor development - Comparison between schoolchildren in the Republic of Honduras and Japan -”. Applied Human Science 15(5): pp. 211-218

高野 剛 (たかの・たけし)
独立行政法人国国際協力機構(JICA)中南米部部長
JICAでは、南米課長、ホンジュラス事務所長、緒方貞子理事長秘書官、等を歴任。また、外務省(本省および在ボリビア日本国大使館書記官)および東京大学に出向。

滝 奈々子 (たき・ななこ)
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
専攻:民族音楽学(中米)、現象学
主な著書・論文:“Ritual music and Q'qchi' Maya women in the post-war highland Guatemala.” In Ursula Hemetek (eds.), Proceedings of the Study Group Meeting Music and Minorities in Hanoi/Vietnam 2010, Institut fur Volksmusikforschung und Ethnomusikologie, 2012;「ケクチ・マヤ(グアテマラ高地)の祭礼音楽における民族誌的研究―音と身体のコスモロジー」(博士論文、京都市立芸術大学、2008年)。

田中 一弘 (たなか・かずひろ)
特定非営利活動法人AMDA社会開発機構

田中 高 (たなか・たかし)
中部大学国際関係学部教授
専攻:国際関係論、中南米地域研究
主な著書・訳書:フィデル・カストロ・ルス『フィデル・カストロ自伝――勝利のための戦略』(明石書店、2012年)、『エルサルバドルを知るための55章』(明石書店、2010年)。

冨田 晃 (とみた・あきら)
弘前大学教育学部准教授
専攻:芸術教育
主な著作:〈音楽CD〉『カリブ海 ガリフナ族の歌声』(ビクターエンタテインメント、1994年)、〈写真集〉『いのり東日本大震災で亡くなられた方々の魂に捧ぐ』(創栄出版、2014年)、『ガリフナこころのうた』(現代企画室、1995年)、〈著書〉『祝祭と暴力スティールパンとカーニヴァルの文化政治』(二宮書店、2005年)。

仲佐 保 (なかさ・たもつ)
国立国際医療研究センター国際医療協力局国際派遣センター長
専攻:国際保健、災害医療
国際協力機構(JICA)によってホンジュラス国オランチョ県において行われた第七地域リプロダクティブヘルスプロジェクトのチーフアドバイザーとして、2000~2004年に現地に滞在。

中原 篤史 (なかはら・あつし) ※編著者プロフィールを参照。

中村 誠一 (なかむら・せいいち)
金沢大学人間社会研究域附属国際文化資源学研究センター教授
専攻:マヤ考古学、世界遺産学、文化資源学
主な著書:『マヤ文明を掘る――コパン王国の物語』(NHKブックス、2007年)、『マヤ文明はなぜ滅んだか?――よみがえる古代都市興亡の歴史』(ニュートンプレス、1999年)。

那須 隆一 (なす・りゅういち)
独立行政法人国際協力機構(JICA)広報室
JICAでは主に青年海外協力隊事業に従事、在外勤務ではホンジュラス(2000~03年)をはじめ中米地域を歴任。

西方 グロリア (にしかた・ぐろりあ)
ホンジュラス国最高裁判所(国選弁護人・検事)。結婚のため離職し、現在は日本在住。

西方 憲広 (にしかた・のりひろ)
独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力専門員(教育)
在ホンジュラス日本大使館で専門調査員、ホンジュラス国教育省政策アドバイザー(JICA)、教育関連プロジェクト(JICA)に従事。
主な著書:『路上で暮らす子ども達――中米ホンジュラスの貧困・教育・援助』(MIT press、1998年)。

長谷川 来夢 (はせがわ・らむ)
摂南大学職員
主な論文:「メキシコ、地方領袖に関する覚書き――シエラ・ネグラ山岳地域、サカテペック村の一事例から」(『大阪経大論集』第61巻第6号〔通巻第321号〕人間科学特集号、2011年)。

望月 博文 (もちづき・ひろふみ)
名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程、PADIダイビングインストラクター(821521)
専攻:メキシコ・中米諸国犯罪社会学
主な論文:「ホンジュラスの凶悪犯罪集団マラス」(『ラテンアメリカ時報』2012年秋号)、「ホンジュラスにおけるマラス拡張の背景と組織強大化の要因」(南山大学、2011年)。

吉田 和隆 (よしだ・かずたか)
広島大学大学院総合科学研究科博士前期課程修了。2014年3月末より外務省在外公館専門調査員として在メキシコ大使館に赴任。メキシコ(ワステカ地域)で人類学研究を行う傍ら、ラテンアメリカにおけるプロテスタント布教を調べるためにホンジュラスに訪れて以来、同国と関わり続けている。
専攻:人類学
主な論文:「メコスの歓喜――メキシコ、ワステカ地域における『伝統の創造』に関する一考察」(『欧米文化研究』第19号、広島大学大学院総合科学研究科欧米文化研究会、2012年)。

 はじめに


Ⅰ 人、自然、都市とリゾート

第1章 国土と自然環境――国のあり方を特徴づけるもの
第2章 行政的・地理的区分――地域のまとまりはどう変わってきたか?
第3章 多様な民族、多様な言語――混血とクレオール文化
 【コラム1】国家の象徴
第4章 首都テグシガルパ――変わらない町並みと常春の町
第5章 商都サン・ペドロ・スラ――産業の首都と観光の可能性
第6章 ラ・セイバとテラ――カリブ海の橋頭堡
第7章 国際的リゾート地カリブ海――バイーア諸島の過去と現在
 【コラム2】カリブ海のダイビング


Ⅱ マヤの栄枯盛衰

第8章 先史時代と世界文化遺産――コパンのマヤ遺跡
第9章 「ヤシュ・クック・モ」とコパン王国――コパン王朝盛衰史概観
第10章 コパンの「再発見」――ジョン・ロイド・スティーブンスとその時代
第11章 交易都市ナコ――マヤ地域とホンジュラスとの接点
第12章 スペイン征服期の先住民社会――中心的5集団


Ⅲ 植民地時代

第13章 征服者たちの足跡――強者どもが夢のあと
第14章 レンカの英雄レンピラ――侵略者への抵抗
第15章 苦戦する反乱鎮圧とレンピラの死――難攻不落砦の落城
第16章 カトリックの布教――修道会司祭の活躍
第17章 植民地時代の社会――人種別身分制社会の成立
第18章 植民地時代の統治――グアテマラ総督領時代のもとで
第19章 植民地時代の経済――鉱山と牧畜
 【コラム3】旧都コマヤグア市


Ⅳ 独立から近現代

第20章 中米連邦ホンジュラス州――独立期に活躍するホンジュラス人たち
第21章 モラサン将軍の夢と挫折――中米連邦主義を唱えた国民的英雄
第22章 混乱期のホンジュラスと列強の圧力――翻弄される独立直後の小国
第23章 対外債務――ホンジュラスの歴史は債務の歴史
第24章 国家の近代化――ソト大統領による自由主義改革
第25章 政党――米国企業利益代表としての二大政党の誕生
第26章 最初のバナナ共和国――巨大アグリビジネスによる経済支配のはじまり
第27章 国民党長期支配の時代――カリアス政権とガルベス政権
第28章 冷戦時代――社会の変容と軍の政治への干渉
第29章 「サッカー戦争」――中米地域紛争の火種を残す
第30章 なぜか? 政治は安定してきた――保守的でおとなしい国民性の表れ
第31章 中米紛争では難を逃れる――武装勢力は出現せず政権も安定
 【コラム4】バモス・カトラチョス――ホンジュラス人の男ぶり


Ⅴ 政治と経済

第32章 民政移管――平和裏に行われた民主化と現実
第33章 新自由主義経済の取り入れ――民主化後、初の政権交代と格差の拡大
第34章 進展するかに見えた民主化――二大政党制の終わりの始まり
第35章 2009年クーデター――自由党大統領に対する自由党政治家による政変
第36章 クーデター後の内政――国民党ロボ政権の4年間
第37章 新しい農業への挑戦――変わりゆくホンジュラス農業
第38章 不振が続く経済情勢――郷里送金が支える経済
第39章 経済不振の要因――仮説的な試論
第40章 幻に終わった「第二の香港、シンガポール、ドバイ」構想――「特別市」の挫折
第41章 ホンジュラスへの移民――アラブ系とユダヤ系移民の成功者たち


Ⅵ 残る民族、消える民族

第42章 先住民の復権運動――差別と貧困に直面して
第43章 レンカ先住民老人の語り――動乱をサバイバル
第44章 ガリフナの文化――世界無形文化遺産
第45章 ニューヨークのガリフナ――アメリカへの移住と民族意識
第46章 黒人ガリフナは先住民か?――グローバル化時代の民族
第47章 世界銀行とガリフナ――民族問題
第48章 モスキーティア地方とミスキート人――独自の発展をした陸の孤島と低開発における諸問題


Ⅶ 社会と文化

第49章 食文化――ホンジュラス大衆料理あれこれ
第50章 ホンジュラスを包む音――民俗舞踊と国歌
第51章 プロテスタント布教――バプティスト派教会の挑戦
第52章 「蛇は靴を履いていない者を咬む」――ホンジュラスでの弁護士という仕事
第53章 教育の課題――基礎教育の現状
第54章 保健医療事情――マチスモに苦しむ女性たち
第55章 手を差し出せば貧困から抜け出せるのか?――ストリートチルドレンの事例から考える
第56章 若者ギャング団、マラス――世界一殺人率の高い国の凶悪犯罪組織


Ⅷ ホンジュラスと日本

第57章 JICAを通じた日本の協力――地方開発と防災対策を重点に
 【コラム5】青年海外協力隊が残したもの
第58章 マヤ文明世界遺産の保存と活用――「コパンのマヤ遺跡」への日本の協力
第59章 対ホンジュラス国際協力政策のキーワード――援助協調、自助努力、広域協力
 【コラム6】ホンジュラス国際緊急医療援助隊――自衛隊初の派遣国はホンジュラス共和国だった
第60章 現地で活動する日本のNGO「AMDA」――緊急支援から開発支援へ、ホンジュラスでの15年


 おわりに

 ホンジュラスを知るための参考文献

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