本体4,200円+税
ISBN | 9784750339276 |
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判型・ページ数 | 4-6・328ページ |
出版年月日 | 2013/11/30 |
中東経済ハブ盛衰史
19世紀のエジプトから現在のドバイ、トルコまで
山口 直彦 著
中東・北アフリカ地域では19世紀以来、エジプトからレバノン、バーレーン、クウェート、そして現在のドバイ、トルコと地域における経済活動の中心=経済ハブが変遷してきた。本書では、その変遷を辿り、それぞれの成功と失敗の要因を比較・検討し、広域的な経済活動の中心となるための要素や政策を考察する。
はじめに
エジプト――革命と国有化で失われた「投資上、事業上の最好適の地」
(1)1800年代~1870年代――先行した国家近代化
(2)1880年代~1950年代初頭――「中継地として極めて重要なる役割」
(3)エジプト革命と経済ハブ機能の喪失
レバノン――内戦に沈んだ「中東のセンター」
(1)19世紀からフランス統治期――経済ハブとしての基盤
(2)1946年~1975年――繁栄の30年
(3)1975年の破綻
(4)内戦後の復興、そして「中東のセンター」再興の見通し
アデン――「中東のシンガポール」から「アラブ唯一の共産主義国家」へ
(1)19世紀~20世紀前半――自由港としての発展
(2)1950年代~1960年代――「中東のシンガポール」の繁栄
(3)転機――英国統治の崩壊
(4)1967年以降――政治的独立と経済的繁栄の終焉
バーレーン――「湾岸の真珠」を覆う宗派対立の影
(1)ペルシャ湾――真珠と石油
(2)英国保護領期――先行した石油開発とインフラストラクチャー整備
(3)工業化――産油国のモデルとなったアルミニウム精錬とドライドック
(4)中東の金融センター――オフショア・バンキングとイスラーム金融
(5)影を落とす宗派間対立と政情不安
クウェート――「湾岸のフロント・ランナー」再生への模索
(1)商業民族としての伝統
(2)石油輸出と開発ブーム
(3)1960年代――工業化の試み
(4)1970年代~1980年代――石油一貫操業体制の確立と資産運用
(5)「成功の復讐」と湾岸危機・戦争
(6)「クウェート・ジレンマ」――民主主義と経済政策
ドバイ――その成功と課題
(1)「海賊海岸」から「アラブ首長国連邦」へ
(2)繁栄の礎――自由港の伝統
(3)ラーシド首長在位前期――飛躍への基盤造り
(4)ラーシド首長在位後期――発展サイクルの加速
(5)「ワールド・セントラル」――ムハンマド首長と広域経済ハブへの成長
(6)ドバイ・ショック
(7)「アラブの春」とドバイ
(8)ドバイ型発展モデルの伝播と限界
トルコ――再生した中東の大国
(1)「国是」としての「世俗主義」
(2)エルバカンと親イスラーム政党の台頭
(3)「オザルの時代」
(4)混迷の1990年代と福祉党の盛衰
(5)公正発展党政権の成立と経済の再建
(6)世俗主義勢力の後退とAKP長期安定政権の維持、そして経済ハブ化
あとがき
掲載写真出所
主要参考文献・資料
注釈
エジプト――革命と国有化で失われた「投資上、事業上の最好適の地」
(1)1800年代~1870年代――先行した国家近代化
(2)1880年代~1950年代初頭――「中継地として極めて重要なる役割」
(3)エジプト革命と経済ハブ機能の喪失
レバノン――内戦に沈んだ「中東のセンター」
(1)19世紀からフランス統治期――経済ハブとしての基盤
(2)1946年~1975年――繁栄の30年
(3)1975年の破綻
(4)内戦後の復興、そして「中東のセンター」再興の見通し
アデン――「中東のシンガポール」から「アラブ唯一の共産主義国家」へ
(1)19世紀~20世紀前半――自由港としての発展
(2)1950年代~1960年代――「中東のシンガポール」の繁栄
(3)転機――英国統治の崩壊
(4)1967年以降――政治的独立と経済的繁栄の終焉
バーレーン――「湾岸の真珠」を覆う宗派対立の影
(1)ペルシャ湾――真珠と石油
(2)英国保護領期――先行した石油開発とインフラストラクチャー整備
(3)工業化――産油国のモデルとなったアルミニウム精錬とドライドック
(4)中東の金融センター――オフショア・バンキングとイスラーム金融
(5)影を落とす宗派間対立と政情不安
クウェート――「湾岸のフロント・ランナー」再生への模索
(1)商業民族としての伝統
(2)石油輸出と開発ブーム
(3)1960年代――工業化の試み
(4)1970年代~1980年代――石油一貫操業体制の確立と資産運用
(5)「成功の復讐」と湾岸危機・戦争
(6)「クウェート・ジレンマ」――民主主義と経済政策
ドバイ――その成功と課題
(1)「海賊海岸」から「アラブ首長国連邦」へ
(2)繁栄の礎――自由港の伝統
(3)ラーシド首長在位前期――飛躍への基盤造り
(4)ラーシド首長在位後期――発展サイクルの加速
(5)「ワールド・セントラル」――ムハンマド首長と広域経済ハブへの成長
(6)ドバイ・ショック
(7)「アラブの春」とドバイ
(8)ドバイ型発展モデルの伝播と限界
トルコ――再生した中東の大国
(1)「国是」としての「世俗主義」
(2)エルバカンと親イスラーム政党の台頭
(3)「オザルの時代」
(4)混迷の1990年代と福祉党の盛衰
(5)公正発展党政権の成立と経済の再建
(6)世俗主義勢力の後退とAKP長期安定政権の維持、そして経済ハブ化
あとがき
掲載写真出所
主要参考文献・資料
注釈
アラブ経済史(単行本)
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