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カタルーニャを知るための50章
本体2,000円+税
ISBN 9784750339061
判型・ページ数 4-6・340ページ
出版年月日 2013/11/30

カタルーニャを知るための50章

スペイン北東部からフランス国境またがるカタルーニャ地方。バルセローナというスペイン第2の都市を擁する経済的に豊かな地域であり、独自のアイデンティティが強いことでも知られる。「カタルーニャとは何か」を、歴史、文化、社会事情など様々な角度から探る。

 

【執筆者一覧】

足立 孝(あだち・たかし)
広島大学大学院文学研究科准教授
専攻:スペイン中世史
主な著書:「ラテン・ヨーロッパの辺境と征服・入植運動」(堀越宏一、甚野尚志編著『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』ミネルヴァ書房、2013年)、「アラゴン連合王国」(関哲行、立石博高、中塚次郎編『世界歴史大系 スペイン史1 古代~中世』山川出版社、2008年)。

市川 秋子(いちかわ・あきこ)
大学非常勤講師、在バルセロナ日本国総領事館専門調査員、在スペイン日本国大使館専門調査員を経て、現在通翻訳・コーディネート業。
専攻:スペイン・カタルーニャの現代史
主な著書:『スペイン』(共著、河出書房新社、2008年)、『バルセロナ散策』(共著、行路社、2001年)、『バルセロナ・カタルーニャ美術散歩――ガウディからピカソ、ミロ、ダリへ』(共著、JTB、1999年)。

糸魚川 美樹(いといがわ・みき)
愛知県立大学外国語学部准教授
専攻:社会言語学
主な著書・論文:「言語とジェンダー研究再考」(文部科学省特別経費プロジェクト『沖縄におけるジェンダー学の理論化と学術的実践――沖縄ジェンダー学の創造』琉球大学国際沖縄研究所、2013年)、「差別論をかたることば」(ましこ・ひでのり編著『ことば/権力/差別〔新装版〕』三元社、2012年)、「南米出身者の増加とポルトガル語・スペイン語教育――愛知県を中心に」(『日本語学』2009.5臨時増刊号、明治書院、2009年)。

奥野 良知(おくの・よしとも) ※編著者プロフィールを参照。

川上 茂信(かわかみ・しげのぶ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
専攻:スペイン語学
主な著書・論文:「正書法上の二重母音について」(『スペイン語学研究』第27号、2012年)、“El flamenco - tradicion inventada y tradicion vivida,” Cuadernos CANELA, XXII, 2010,「言語史、多言語性、ナショナリズム」(寺崎英樹教授退官記念論文集刊行委員会編『スペイン語学論集――寺崎英樹教授退官記念』くろしお出版、2004年)。

久米 順子(くめ・じゅんこ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院講師
専攻:スペイン中世美術史
主な著書・論文:『11世紀イベリア半島の装飾写本――“モサラベ美術”からロマネスク美術へ』(中央公論美術出版、2012年)、「宮廷と修道院の間で――レオン王国の王女たちによる美術パトロネージと初期スペイン・ロマネスク」(『西洋美術研究』第15号、2009年)。

竹中 克行(たけなか・かつゆき)
愛知県立大学外国語学部教授
専攻:地理学、現代都市論
主な著書:『スペインワイン産業の地域資源論――地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか』(共著、ナカニシヤ出版、2010年)、『朝倉世界地理講座7 地中海ヨーロッパ』(編著、朝倉書店、2010年)、『多言語国家スペインの社会動態を読み解く――人の移動と定着の地理学が照射する格差の多元性』(ミネルヴァ書房、2009年)。

立石 博高(たていし・ひろたか) ※編著者プロフィールを参照。

長谷川 信弥(はせがわ・しんや)
大阪大学大学院言語文化研究科教授
専攻:カタルーニャ語学、スペイン語学
主な著書・論文:『世界の言語シリーズ7 スペイン語』(大阪大学出版会、2012年)、「カタロニア語におけるアラビア語起源の語彙についての考察」(『Estudios Hispnicos』第36号、2012年)、『日本語から考える! スペイン語の表現』(共著、白水社、2011年)、『西和中辞典 第2版』(共編著、小学館、2007年)。

古屋 雄一郎(ふるや・ゆういちろう)
中京大学非常勤講師
主な著書・訳書:『超釈 日本文学の言葉』(共著、学研教育出版、2013年)、「身体の知性――ロルカと二一世紀」(川成洋、坂東省次編『南スペイン・アンダルシアの風景』丸善、2005年)、カルデロン・デ・ラ・バルカ「名誉の医師」(牛島信明編『スペイン黄金世紀演劇集』名古屋大学出版会、2003年)。

八嶋 由香利(やしま・ゆかり)
慶応義塾大学経済学部教授
専攻:カタルーニャ近現代史、スペイン植民地史
主な著書・訳書・論文:「19世紀スペインの植民地支配と商業移住者のネットワーク――カタルーニャのインディアーノミゲル・ビアダを通して」(『史学』第81巻第4号、2013年)、フロレンティーノ・ロダオ『フランコと大日本帝国』(共訳、晶文社、2012年)、『近代都市バルセロナの形成――都市空間・芸術家・パトロン』(共著、慶應義塾大学出版会、2009年)。

山道 佳子(やまみち・よしこ)
慶應義塾大学文学部教授
専攻:カタルーニャ近代史、バルセローナ市史
主な著書・論文:「十八世紀後半のスペインにおけるバロック的信仰と脱キリスト教化の再検討――バルセローナ市の職人とその妻たちの遺言書から」(『史潮』第68号、2010年)、『近代都市バルセロナの形成――都市空間・芸術家・パトロン』(共著、慶應義塾大学出版会、2009年)、「カルロス三世時代(1759‐1788)のバルセローナ市における啓蒙と祭り――聖体祭のプロセッションを中心に」(『史学』第76巻第4号、2008年)。

 まえがき


Ⅰ カタルーニャとは

第1章 スペインのなかのカタルーニャ――過去の栄光とカスティーリャへの抵抗の記憶
第2章 カタルーニャ人とは?――「進取の気性」と「セニィ」
第3章 カタルーニャと「ネーション」――建国神話とナショナル・アイデンティティ
 【コラム1】フランスのなかのカタルーニャ
 【コラム2】カタルーニャ語を公用語とするアンドーラ公国
 【コラム3】「カタルーニャ語諸地方」とは?
第4章 カタルーニャのシンボル――ナショナリズムが創る神話
第5章 カタルーニャ語とはどういう言語か――地域的広がりと歴史
第6章 カタルーニャ語の基本表現――表現の幅広さを身につける
 【コラム4】カタルーニャ語の発音とカタカナ表記
 【コラム5】バイ・ダラン(アラン谷)のオック語
第7章 カタルーニャ語の文化言語としての復興――文芸復興(ラナシェンサ)から規範の確立へ
第8章 バイリンガル社会の実践――カタルーニャ語の現在


Ⅱ カタルーニャに息づく地域の表情

第9章 多様な自然環境――人間の営みが刻印された自然の豊かさ
第10章 アクスクルシウニズマ――土地に対する想像力を育む
第11章 自然の恵み、ワインとカバ――地域をいかし、可視化する
第12章 都市のネットワーク――変わりゆく都市化の諸相
第13章 都市の歴史地区――新しい年輪を刻む古い街
 《世界遺産1》タラゴーナの考古遺跡群
第14章 大型イベントと都市再開発――「バルセローナモデル」の表と裏
 【コラム6】22@バルセローナ計画
第15章 余暇・ツーリズムの空間――カタルーニャ人は農民か、都市民か


Ⅲ 生活と文化

第16章 バルサ、バルサ、バルサ!――カタルーニャ人とフットボール
 【コラム7】スペイン代表とカタルーニャ選抜――一つのネーションに一つの代表
第17章 カタルーニャの祭り――季節とともにめぐる伝統的な祭り
《世界遺産2》人間の塔――世界遺産認定で勢いづくカタルーニャの象徴
第18章 バルセローナの祭り――巨人人形、ドラゴン、サルダーナ
 【コラム8】カタルーニャと闘牛
 《世界遺産3》パトゥン・ダ・ベルガ
第19章 カタルーニャの自然と食文化――料理は鍋に入ったその土地の風景
 【コラム9】季節の行事とともにある料理・菓子――カルスターダ、カネロニ、季節のコカ
 【コラム10】カタルーニャのスーパーシェフたち――世界に発信する前衛ガストロノミー
第20章 カタルーニャのポップス――ノバ・カンソーから現在まで
第21章 カタルーニャのフラメンコ――越境し混交する音楽文化


Ⅳ 芸術と文学

第22章 ムダルニズマ――世紀転換期のカタルーニャ近代文化
 《世界遺産4》ムダルニズマの華―カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院
第23章 ガウディ――カタルーニャに生まれた不世出の芸術家
 《世界遺産5》ガウディのサグラダ・ファミリア
第24章 ミロ――「国際的なカタルーニャ人」の足跡
第25章 ダリ――フィゲーラスが生んだ「天才」と故郷
 【コラム11】ピカソ美術館とバルセローナ現代美術館
第26章 カタルーニャ美術館とロマネスク芸術――バルセローナが誇るロマネスク美術コレクション
 《世界遺産6》バイ・ダ・ボイ(ボイ谷)のカタルーニャ・ロマネスク様式教会群
 《世界遺産7》プブレット修道院
第27章 豊かな中世文学――語り継がれる偉人たち
第28章 時代の息吹を感じて――現代文学
第29章 カタルーニャ演劇――水際立つパフォーマンスと古典の読み替え
第30章 カタルーニャにおけるクラシック音楽――オペラの殿堂リセウ大劇場とワーグナー


Ⅴ 自治の現状とグローバル化する社会

第31章 民主化と自治の復活――新憲法に基づく自治憲章制定へ
第32章 自治復活後のカタルーニャ政治――カタルーニャ主義ヘゲモニーの確立
 【コラム12】近年のカタルーニャ政治の動向――左派三党連立から独立路線へ?
 【コラム13】現代カタルーニャの諸政党
第33章 新自治憲章の制定――「ネーション」宣言
第34章 国内外から流入する移民――カタルーニャ人とは誰か
 【コラム14】パコ・カンデルと『もう一方のカタルーニャ人』
 【コラム15】近年の移民の傾向――ひそかなイスラーム化?
第35章 カタルーニャ女性の社会進出――生き方の多様化と新たな課題


Ⅵ 歴史的歩み

第36章 古代のカタルーニャ――ギリシャ人の植民から西ゴート王国まで
第37章 中世初期のカタルーニャ――カタルーニャ諸伯領からアラゴン連合王国の成立へ
 【コラム16】ギフレー多毛伯の神話
第38章 中世盛期・後期のカタルーニャ――「地中海帝国」の形成と失墜
第39章 モザイク国家スペイン王国のなかのカタルーニャ公国――独自の政治体制の持続
第40章 刈り取り人戦争と北カタルーニャの喪失――カスティーリャとフランスのはざまで
第41章 スペイン継承戦争とカタルーニャ――「国家」としての消滅
第42章 18世紀のカタルーニャ――啓蒙の時代のカタルーニャ社会
 【コラム17】「小さなイングランド」から「スペインの工場」へ
第43章 フランス革命、大戦争、(反)フランス人戦争――スペインかフランスか、それともカタルーニャか
第44章 自由主義革命と内乱の時代――工業化と社会階級間の対立
 【コラム18】海外植民地の富とカタルーニャの近代化
第45章 「革命の6年間」――プリムとピ・イ・マルガイ
第46章 王政復古体制――プラット・ダ・ラ・リーバとマンクムニタットの成立
第47章 第二共和政からスペイン内戦へ――二人のカタルーニャ自治政府首班
第48章 スペイン内戦におけるカタルーニャ――社会革命から戦争へ
 【コラム19】パウ・カザルスと『鳥の歌』
第49章 フランコ独裁下のカタルーニャ――弾圧から民主化闘争へ
第50章 カタルーニャはどこへ行くのか?――多民族国家スペインのなかの民族体


 あとがき
 カタルーニャを知るためのブックガイド
 カタルーニャを知るためのシネマガイド

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