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脱原発とエネルギー政策の転換
本体2,600円+税
ISBN 9784750339092
判型・ページ数 A5・208ページ
出版年月日 2013/10/15

脱原発とエネルギー政策の転換

ドイツの事例から

脱原発の政治的決定を行ったドイツのエネルギー政策と環境政策統合の歩みを歴史的に辿り、3.11後の日本におけるエネルギー政策転換のための課題を整理、脱原発の実現と新たなエネルギー政策展開のための具体的シナリオを提示する。図版・資料も多数掲載。

 はじめに

第1章 エネルギー政策の転換のための視点──日本とヨーロッパ
 1 東日本大震災と福島第一原発事故
 2 ドイツにおける脱原発
 3 ヨーロッパにおける脱原発の動き
 4 エネルギー政策をみる視点

第2章 ドイツの反原子力運動はどのように勝利したのか?
 1 福島第一原発事故とメルケル政権
 2 反原子力運動のインパクト
 3 原子力紛争の転換点――終わりの始まり
 4 反原子力運動は合理的議論に基づく

第3章 シュレーダー政権は「原子力合意」を成し遂げた
 1 シュレーダー政権期の「原子力合意」
 2 電力供給法から再生可能エネルギー法の制定へ
 3 電力供給法は、なぜ、どのようにしてできたのか?

第4章 市民主導の「エネルギー転換」
 1 「100%再生可能エネルギー地域」プロジェクト
 2 市民出資によるエネルギー協同組合の急増
 3 グリーンピース・エネルギー協同組合──エコ電力の生産と供給
 4 市民が送電線を所有するシェーナウ電力会社(EWS)

第5章 自治体、州政府から新しいエネルギー政策をつくる
 1 ハイデルベルク都市公社によるエコ電力(エネルグリーン)の推進
 2 バーデン=ヴュルテンベルク州における統合的気候保護・エネルギー政策
 3 ノルトライン=ヴェストファーレン州の気候保護法

第6章 再生可能エネルギーで100%電力を供給する
 1 再生可能エネルギーの構築によるコストと有用性
 2 エネルギー転換のためのシナリオと予測──多くの研究報告
 3 再生可能エネルギーで100%電力を供給する道

第7章 メルケル政権による脱原発の再決定
 1 「安全で確実なエネルギー供給のための倫理委員会」の報告書
 2 メルケル政権による脱原発の再決定

第8章 市民意識と環境団体の政策提言活動
 1 再生可能エネルギーと市民参加──市民意識調査
 2 市民の環境意識と環境団体の政策提言活動

第9章 「原子力ルネッサンス」はあったのか?
 1 ドイツはフランスの原発の電力を輸入しているのか?
 2 「原子力ルネッサンス」はあったのか?

第10章 「エネルギー転換」のドイツ・モデル
 1 「エネルギー転換」の道──決定後1年
 2 EUの共通エネルギー政策とドイツ・モデル
 3 第1回モニタリング報告書と「未来のエネルギー」専門家委員会

第11章 電気料金は上がるのか? 負担が増えるのか?

第12章 日本におけるエネルギー政策の転換は始まったのか?──脱原発の市民意識は持続している
 1 「革新的エネルギー・環境戦略」と政治的決定
 2 脱原発の市民意識は持続している

第13章 日本におけるエネルギー政策転換の課題
 1 エネルギー政策転換の課題
 2 再生可能エネルギーの促進制度
 3 発送電の分離と家庭電力の自由化

第14章 エネルギー転換のための市民戦略(シナリオ)
 1 エネルギー政策転換のための市民戦略(1)――環境団体のシナリオ
 2 エネルギー政策転換のための市民戦略(2)――市民主導、地域主導へ

 むすびに
 あとがき
 参考文献

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