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戸籍と国籍の近現代史
本体3,000円+税
ISBN 9784750338958
判型・ページ数 4-6・344ページ
出版年月日 2013/09/30

戸籍と国籍の近現代史

民族・血統・日本人

日本国家は歴史的に「国籍」のみならず「民族」「血統」といった概念を、戸籍という装置を用いて操作してきた。戸籍は近代日本においていかにして誕生し、国籍と結びついて「日本人」を支配してきたのか。日本独自と言われる制度の存在意義を問う画期的試み。

 はじめに

第1章 戸籍とは何か――「日本人」の身分証明
 1 戸籍が証明するもの
 2 監視する戸籍――個人情報の掌握
 3 戸籍の「氏」が示すもの――「家名」に一元化された個人の名
 4 国籍証明としての戸籍――戸籍に載れば「日本人」?
 5 戸籍は世界無二の制度――欧米、中国の身分登録との違い

第2章 国籍という「国民」の資格――日本国籍と戸籍の密接性
 1 近代国家における国籍――忠誠義務から個人の権利へ
 2 日本の国籍法の誕生――血統主義の採用
 3 「家」に従属する国籍――家族に求められる「血」の同一性
 4 戦後における国籍法の改正――民主化と「日本人」の範囲

第3章 近代日本と戸籍――「日本人」を律する家
 1 近代以前の戸籍の変遷――封建社会の人民台帳
 2 明治国家形成における戸籍の意義――「元祖日本人」の画定
 3 戸籍とは「家」なり――家族と「国体」をつなぐ戸籍
 4 戸籍の純血主義と家族主義――退けられた個人主義
 5 領土画定と「日本人」の拡大――戸籍による蝦夷地・琉球の「日本化」

第4章 植民地と「日本人」――戸籍がつかさどる「民族」「国籍」「血統」
 1 植民地における「日本国籍」――国籍に表れた強者の論理
 2 帝国における戸籍のモザイク――「日本人」のなかの「外地人」
 3 「民族」を左右する戸籍――「血統」を食い破る家の原理
 4 越境する「帝国臣民」と戸籍――「日本人」を創出する戸籍の諸相
 5 満洲国の「国民」とは?――在満「日本人」の国籍と戸籍
 6 皇民化政策の急所であった戸籍問題――守るべきは内地戸籍

第5章 戦後「日本人」の再編――「帝国」解体と「帝国臣民」の戸籍と国籍
 1 旧植民地出身者の「外国人」化――内地戸籍が「日本人」の証
 2 戦後「日本人」の回収――引揚者と戸籍
 3 戦後沖縄と戸籍――「日本人」への復帰と戸籍の再製

第6章 戸籍と現実のねじれ――開かれた制度となるには
 1 戸籍の差別主義のゆくえ――外国人と婚外子に対する壁
 2 「国民」の資格をめぐる境界線――問われる日本の国籍政策
 3 東アジアにおける戸籍の帰趨――韓国・台湾における身分登録制度の変革

 おわりに――「民族」「血統」「国籍」というフィクション

 注
 あとがき
 索引

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