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カリフォルニアからアメリカを知るための54章
本体2,000円+税
ISBN 9784750338170
判型・ページ数 4-6・376ページ
出版年月日 2013/06/20

カリフォルニアからアメリカを知るための54章

旧大陸から、アジアから、中南米から、移民たちは成功を夢みて西海岸をめざした。建国以来アメリカン・ドリームを一身に担ってきたカリフォルニアは今後も黄金の輝きを放ち続けることができるか。

 本書のねらい
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序 ロサンジェルスとサンフランシスコ

第1章 2都市の呼び名――正式略称はLA、そして「サンフラン」「フリスコ」
第2章 セントラル・ヴァリー――2都市の間に広がる全米最大の穀倉地帯
第3章 サンディエゴ――LAに次ぐカリフォルニア2番目の大都市


Ⅰ 「ノーキャル(北カリフォルニア)」vs「ソーキャル(南カリフォルニア)」

第4章 共同幻想製造都市――フロンティアの最果てに共在する「天国」と「地獄」
 【コラム1】州名の由来
第5章 フォッグ・シティ――サンフランシスコの「優雅さ」を醸し出すもの
第6章 新アーバニティ――カウンターカルチャーが生んだ「ふしぎな感覚」
 【コラム2】ソーサリートの「ハウスボート」
第7章 コンピューター――麻薬を凌ぐ「意識拡大」をもたらすはずだったが
 【コラム3】『ホウル・アース・キャタログ』
第8章 スモッグ・シティ――自動車依存がもたらした世界一の公害都市
第9章 「ノーキャル」vs「ソーキャル」とは?――変わり者の多い北、出世主義の南


Ⅱ 「陽光の桃源郷LA」vs「黄金のサンフランシスコ」

第10章 LAのプロメティウス――水源の乏しいLAを巨大都市にする方法とは?
第11章 「陽光の桃源郷」売ります――1880年代の南カリフォルニア土地ブーム
第12章 サウスランドのゼウス――LAのインフラを築いたハンティントン
第13章 黄金を受け継いだ者は?――ラルストンとジアニーニ
第14章 アメリカ銀行――経営陣に受け継がれる東部資本への憎悪


Ⅲ 「共同幻想」の吸引力

第15章 東海岸からの「西進」――黄金と交通路の発達が促進した西への移動
 【コラム4】ジャイアンツとドジャーズの西進
第16章 ルート66――TVシリーズに描かれた20世紀のオレゴン・トレイル
第17章 アジア系の「東進」――太平洋を渡ってきた移民による民族のショーケース
第18章 「嗚呼、今日の舊金山」――SFのチャイナタウンを築いた中国系金鉱・鉄道労働者
第19章 LAのチャイナタウン――20世紀に取り壊されたのち都心と郊外に復活
第20章 リトル・トーキョー――アメリカ社会に振り向けた日系の貌
第21章 コリアタウン――ロス暴動を乗り越えて多民族社会に順応
第22章 ラティーノの「北進」――母国の貧困と圧政に押し出されたウェットバック
第23章 イーストLA――イーストサイドに戦後形成されたチカーノの橋頭堡
第24章 ラティーノの階層分化――今後10年のうちに有力大統領候補が生まれるか
第25章 ラティーノのヒーロー――数学教師エスカランテとLA市長ヴィヤライゴーサ


Ⅳ パワーと共同幻想の捩れ合い

第26章 LAパワーの在り処――市政はラティーノや黒人に任せておけばいい
 【コラム5】LAの排他的社交クラブの盛衰
第27章 パワーの二頭構造――郊外に展開する東欧ユダヤ系を旗頭とした新勢力
第28章 LA二頭勢力――日系資本に「水の手」と「憎まれ役」を兼ねさせる
第29章 「マンハッタン化」と「ドットコム革命」――新保守主義は自由主義から生まれた
第30章 「持てる者」vs「持たざる者」の永劫闘争――矛盾に満ちた等式「民主主義=平等+自由競争」
第31章 SOMA再開発ランドラッシュ――リベラル女性市長が都心再開発路線へ
第32章 サンフランシスコ市政の光芒と暗黒――アーバニティと「意識Ⅲ」
第33章 キャストロ・ストリートの市長――票田としてのゲイ勢力
第34章 カウンターカルチャー・ヒーローの「プランク(おふざけ)」――1978年のゲイ・パレイド
第35章 ホワイト・ナイトの暴動――「ミルクの死は始まりではなく殉教」
第36章 モハーヴィ砂漠の国防産業――「内陸帝国」に築かれたペンタゴンの遊び場
 【コラム6】カリフォルニア沖で沈んだ核搭載のソ連潜水艦
第37章 カイザーの「内陸帝国」――「ソーキャル」の工業的エンジン
第38章 ハリウッド共同幻想の舞台裏(1)――トポスを持たない文化的幻想の創出工房
 【コラム7】レイス映画
 【コラム8】ブラックスプロイテイション映画
第39章 ハリウッド共同幻想の舞台裏(2)――辣腕オーヴィッツに見る「俳優斡旋会社」の実態
第40章 ハリウッド共同幻想の舞台裏(3)――無国籍映画はアメリカ最大の輸出品


Ⅴ 共同幻想の破綻

第41章 ハリウッドの赤狩り――映画の都に残した深い疵
第42章 ハリウッドに再臨する救世主――カウンターカルチャーの殺人教祖チャールズ・マンスン
第43章 シャロン・テイト事件――マンスンが予言成就の生贄に選んだハリウッド女優
第44章 LAノワールの作家――ジェイムズ・エルロイを呪縛する2つの殺人事件
第45章 『ブラック・ダリア』と『おれの暗い場所』――「おれのLA」が「連中のLA」を呑み込んだ
第46章 『ダーティハリー』とゾディアック――ハリウッド的刑事映画の舞台がなぜSFなのか?
第47章 アメリカの切り裂きジャック――連続殺人犯ゾディアック
第48章 「生きるのに飽きた/死にたくはない」――全能感の高みと不能感のどん底の往復
第49章 ゾディアックの「破綻した夢」――TV番組「Zキラーの真相」自体が迷走
第50章 茶黒ギャング戦争――真の多民族社会実現という共同幻想の破綻
第51章 メキシコ側の沸騰――ナルコ=コリードス、麻薬ともども「エル・ノルテ」へ
第52章 「ラ・エメ」の拡大――刑務所を抑える者、天下を制す
 【コラム9】映画で歪曲されたカデナ像
第53章 フロレンシア13――最大ラティーノ・ギャングの生態
 【コラム10】マラ・サルヴァトルーチャ
第54章 LAギャング・ツアー――地元とギャングをつなぐ鍵


終わりに――アメリカン・ドリームの最終フロンティアの再起動なるか?

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