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マダガスカルを知るための62章
本体2,000円+税
ISBN 9784750338064
判型・ページ数 4-6・368ページ
出版年月日 2013/05/31

マダガスカルを知るための62章

アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶ島マダガスカル。固有の動植物が多いことで有名だが、文化的にもアフリカとアジアの双方の影響を受け多様な発展を遂げている。自然環境だけでなく、歴史、社会、文化などさまざまな角度からマダガスカルを紹介する入門書。

 

【執筆者一覧】

安髙 雄治(あたか・ゆうじ)
関西学院大学総合政策学部教授
専攻:人類生態学
主な論文:「タナラナ社会における本葬の先送り」(飯田卓編『マダガスカル地域文化の動態』国立民族学博物館調査報告103、2012年)、「マダガスカル南西部の自然保護区拡張における問題と展望」(『総合政策研究』第31号、関西学院大学総合政策学部研究会、2009年)。

飯田 卓(いいだ・たく) ※著者頁を参照。

飯田 優美(いいだ・まさみ)
京都女子大学非常勤講師
専攻:社会教育、生涯教育・学習、アフリカ地域研究
主な著書・論文:「アフリカ――サハラ以南の場合」(日本公民館学会編『公民館・コミュニティ施設ハンドブック』エイデル研究所、2006年)、「〈クラブ〉主体の生涯教育・学習の可能性――ローカルから非識字を問い直す」(日本社会教育学会年報編集委員会編『〈日本の社会教育第49集〉グローバリゼーションと社会教育・生涯学習』東洋館出版社、2005年)。

市野 進一郎(いちの・しんいちろう)
京都大学霊長類研究所教務補佐員
専攻:霊長類社会生態学
主な論文:Ichino S, Soma T, and Koyama N. “The impact of alopecia syndrome on female reproductive parameters in ring-tailed lemurs (Lemur catta) in Berenty Reserve, Madagascar” Masters J, Gamba M, Genin F, Tuttle R. (eds.), Leaping Ahead: Advances in Prosimian Biology, New York: Springer, 2013. 「マダガスカル、ベレンティ保護区におけるキツネザル類の保全状況とその課題」(『アジア・アフリカ地域研究』第6巻2号、2007年)、Ichino S and Koyama N. “Social changes in a wild population of ringtailed lemurs (Lemur catta) at Berenty, Madagascar” Jolly A, Sussman R W, Koyama N, Rasamimanana H. (eds.), Ringtailed Lemur Biology: Lemur catta in Madagascar, New York: Springer, 2006.

加藤 真(かとう・まこと)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授
専攻:生態学
主な著書:『生命は細部に宿りたまう――ミクロハビタットの小宇宙』(岩波書店、2010年)、『日本の渚――失われゆく海辺の自然』(岩波書店、1999年)。

蟹江 康光(かにえ・やすみつ)
三浦半島活断層調査会顧問
専攻:地質学・古生物学・活断層学
主な著書・論文:「マダガスカルの自然的特性」(共著『朝倉世界地理講座12 アフリカⅡ』朝倉書店、2008年)、『海から生まれた神奈川――伊豆・小笠原弧の形成と活断層:特別展示解説書』(共著、神奈川県立生命の星地球博物館・横須賀市自然人文博物館、1999年)、「Some Cretaceouspatelligorm gastropods from the northern Pacific region(北太平洋地域産白亜紀笠型巻貝の進化学的研究)」(『横須賀市博物館研究報告〔自然科学〕』21号、1975年)。

蟹江 由紀(かにえ・ゆき)
三浦半島活断層調査会逗子支部長
専攻:地質学・活断層学
主な著書・論文:「タナナリヴ~アンツィラベ鉄道線――マダレールのTA線」(マダガスカル研究懇談会ニュースレター『SERASERA』25号、2011年)、「マダガスカルの自然的特性」(共著『朝倉世界地理講座12 アフリカⅡ』朝倉書店、2008年)、「マナカラ線その2 港町マナカラ」(マダガスカル研究懇談会ニュースレター『SERASERA』16号、2006年)、「マダガスカルでであった人々1 マナカラ線」(マダガスカル研究懇談会ニュースレター『SERASERA』15号、2006年)。

菊澤 律子(きくさわ・りつこ)
国立民族学博物館、総合研究大学院大学准教授
専攻:歴史言語学、言語類型論、オーストロネシア諸語、オセアニアの先史研究
主な著書・論文:「ことばから探る人の移動」(印東道子編『人類の移動誌』臨川書店、2013年)、“Transitivity in the analysis of Betsimisaraka Malagasy,” Current Issues in Austronesian Linguistics: Papers from the 10th ICAL, 2008; Proto Central Pacific Ergativity: Its Reconstruction and Development in the Fijian, Rotuman and Polynesian Languages, Pacific Linguistics, 2002.

小山 直樹(こやま・なおき)
京都大学名誉教授
専攻:アフリカ地域研究、霊長類社会生態学
主な著書:『マダガスカル島――西インド洋地域研究入門』(東海大学出版会、2009年)、A. Jolly, R. W. Sussman, N. Koyama, and H. Rasamimanana (eds.), Ringtailed Lemur Biology, Springer, 2006.

杉本 星子(すぎもと・せいこ)
京都文教大学総合社会学部教授
専攻:社会人類学、南アジア・インド洋西部島嶼地域研究
主な著書・論文:「マダガスカル家蚕シルク織物生産の歴史と現状」(飯田卓編『マダガスカル地域文化の動態』国立民族学博物館調査報告103、2012年)、『グローバル状況下のマダガスカルにおける複合的シルク生産に関する経済人類学的研究』(文科省科学研究費補助金基盤研究報告、2009年)、「エコツーリズムの聖地マダガスカルの野蚕シルク生産――森林資源の持続可能な開発に向けた考察」(京都文教大学人間学部研究報告第11集、2008年)、『サリー! サリー! サリー!――インド・ファッションをフィールドワーク』(風響社、2009年)。

鈴木 英明(すずき・ひであき)
マギル大学インド洋世界センター訪問研究員、日本学術振興会海外特別研究員
専攻:インド洋西海域世界史、世界史
主な著書・論文:「19世紀ヌシ・ベ島で絡まり合う多様な関係性」(飯田卓編『マダガスカル地域文化の動態』国立民族学博物館調査報告103、2012年)、“Enslaved Population and Indian Owners along the East African Coast: Exploring the Rigby Manumission List, 1860-1861,” History in Africa 39, 2012,「19世紀東アフリカ沿岸部世界の奴隷とジェンダー――『スワヒリ人の慣習』を手掛かりにして」(粟屋利江・松本悠子編『人の移動と文化の交差』明石書店、2010年)、『イスラームと十字軍』(共著、NHK出版、2004年)。

田中 耕司(たなか・こうじ)
京都大学特任教授、学術研究支援室シニアリサーチアドミニストレーター
専攻:東南アジア地域研究
主な著書・論文:「マレー型稲作の西遷――マダガスカルの調査から」(佐々木高明編『農耕の技術と文化』集英社、1993年)、「マレー型稲作とその広がり」(『東南アジア研究』第29巻第3号、1991年)、「マダガスカルのイネと稲作」(『東南アジア研究』第26巻第4号、1989年)。

千代浦 昌道(ちようら・まさみち)
獨協大学名誉教授
専攻:開発経済学、アフリカ経済論
主な著書・論文:「グローバリゼーションとEUの対域外開発戦略――ロメ協定の功罪とコトヌー協定の展望をめぐって」(『獨協経済』第76号、2003年)、『マダガスカルの農業』(共著、国際農林業協力協会、1987年)、『経済学の基礎理論』(共著、法律文化社、1975年)。

花渕 馨也(はなぶち・けいや)
北海道医療大学看護福祉学部教授
専攻:文化人類学
主な著書:『文化人類学のレッスン・増補版』(共編著、学陽書房、2011年)、『宗教の人類学』(共編著、春風社、2010年)、『精霊の子供――コモロ諸島における憑依の民族誌』(春風社、2005年)。

深澤 秀夫(ふかざわ・ひでお) ※著者頁を参照。

堀内 志保(ほりうち・しほ)
フリーライター
専攻:社会人類学
主な論文:「太陽と月の結婚――マダガスカル南東部ヴヒペヌにおける日蝕をめぐる出来事」(『自然と文化そしてことば』第2号、葫蘆舎、2006年)、「秘密の奥に息づく記憶――マダガスカル、アンタイムル族の割礼祭サーバチャより」(『季刊リトルワールド』第84号、野外民族博物館リトルワールド、2002年)、「大いなる旅――マダガスカル、マナンザーリの割礼祭サンバチャ」(『季刊民族学』第24巻第4号、千里文化財団、2001年)。

堀内 孝(ほりうち・たかし)
写真家
主な著書:『マダガスカルへ写真を撮りに行く』(港の人、2013年)、「交易でにぎわった最北の街――ディエゴ・スアレス」(『自然と文化そしてことば』第2号、葫蘆舎、2006年)、「マダガスカル断章」(『季刊民族学』第86号、千里文化財団、1998年)。

森 哲(もり・あきら)
京都大学理学研究科准教授
専攻:動物行動学、爬虫類学
主な著書:『生き物たちのつづれ織り――多様性と普遍性が彩る生物模様』(監修、分担執筆、京都大学学術出版会、2012年)、『研究者が教える動物飼育 第3巻』(分担執筆、共立出版、2012年)、『動物たちの気になる行動』(分担執筆、裳華房、2002年)。

森山 工(もりやま・たくみ) ※著者頁を参照。

山形 辰史(やまがた・たつふみ)
日本貿易振興機構アジア経済研究所開発スクール事務局長・教授
専攻:開発経済学
主な著書:『障害と開発の実証分析――社会モデルの観点から』(共著、勁草書房、2013年)、『国際協力ってなんだろう――現場に生きる開発経済学(ジュニア新書668)』(共編、岩波書店、2010年)、『開発経済学――貧困削減へのアプローチ』(共著、日本評論社、2003年)。

山岸 哲(やまぎし・さとし)
兵庫県立コウノトリの郷公園長、山階鳥類研究所名誉所長
専攻:動物社会学、動物生態学
主な著書:『マダガスカルの動物――その華麗なる適応放散』(裳華房、1999年)、『マダガスカル鳥類フィールドガイド』(編著、海游舎、1997年)、『マダガスカル自然紀行――進化の実験室』(中公新書、1991年)。

湯浅 浩史(ゆあさ・ひろし)
財団法人進化生物学研究所主任研究員、元東京農業大学教授
専攻:民族植物学、花の文化史
主な著書:『植物からの警告』(ちくま新書、2012年)、『森の母・バオバブの危機』(NHK出版、2003年)、『花おりおり』(全5巻、共著、朝日新聞社、2002~2006年)、『マダガスカル異端植物紀行』(日経サイエンス社、1995年)。

吉田 彰(よしだ・あきら)
東京情報大学教授、財団法人進化生物学研究所主任研究員
専攻:自然史学
主な著書・論文:「地域文化をはぐくむ自然環境とその継承」(飯田卓編『マダガスカル地域文化の動態』国立民族学博物館調査報告103、2012年)、『裸子植物のあゆみ――ゴンドワナの記憶をひもとく』(共著、進化生物学研究所、1999年)、『バオバブ――ゴンドワナからのメッセージ』(共著、進化生物学研究所、1997年)、『誰も見なかった楽園――世界植物紀行』(草土出版、1990年)。

 はじめに


Ⅰ 地理と自然

第1章 地史と地質――大古代のマダガスカル
第2章 地形と景観――中央高地と東海岸部・西海岸部
第3章 自然と植生――約束された自然の聖地
第4章 植物――多様性と固有性
第5章 バオバブ――乾燥地の巨木
第6章 多肉植物――受難の時代
第7章 キツネザル――原始的な霊長類
第8章 哺乳類――発展途上の多様性研究
第9章 走鳥エピオルニス――謎の絶滅巨鳥
第10章 鳥類――少ない種数、多い固有種
第11章 両生類・爬虫類――多様なカエル、奇妙なトカゲ、やっぱり嫌われるヘビ
第12章 昆虫など――独自の進化を遂げた無脊椎動物たち
 【コラム1】自然林との共存を目指す――ボランティア サザンクロス ジャパン協会の取り組み


Ⅱ 歴史に裏うちされた文化の展開

第13章 最初のマダガスカル人――遺跡が語る人類の移住
第14章 言語の歴史――太平洋から来たマダガスカルのことば
第15章 ムスリムの到来――スラベに書き遺された起源伝承
第16章 インド洋交易――長距離交易網の中のマダガスカル
第17章 ワークワーク島――比定地をめぐる東洋学者たちの憂鬱
第18章 初期ヨーロッパ人の活躍――17世紀、フランスによる入植の試み
第19章 海賊とその末裔――国家の間隙を生きた人々
第20章 奴隷交易ネットワーク――19世紀インド洋をめぐる国際関係
第21章 列強の覇権――英仏のはざまを生きた19世紀
第22章 メリナ王国の興隆――技術・文字・知識
第23章 フランス――メリナ王国戦争とメナランバの乱――国家間の戦争と被占領民の抵抗
第24章 キリスト教会の活動――教化と組織化の歴史
第25章 文字と文学――聖歌から詩歌へ
第26章 第一次世界大戦――「世界」を経験する仕方
 【コラム2】日本とマダガスカル(1)――戦前編
第27章 1947年反乱――フランスの再支配に対するマダガスカル人の戦い
 【コラム3】日本とマダガスカル(2)――戦後編


Ⅲ 生活と文化

第28章 民族――文化的特徴と自他の意識
第29章 方言と共通語――多様なマダガスカルの言語
第30章 服飾文化――自然と歴史に育まれて
第31章 食――主食はコメ
第32章 住居――車窓から見る地方色の豊かさ
第33章 稲作――「アジア稲作圏」の飛び地
第34章 作物の由来――四つのルート
第35章 ウシ――供犠と労役、国のシンボル
第36章 人の一生――子どもは財産
第37章 葬制と墓制――死者から祖先への道行き
第38章 民間医療――「薬木」も利用
第39章 精霊と憑依の世界――チュンバについて
第40章 楽器と楽団――海を越えて渡ってきた多様な調べ
第41章 マダガスカルの王制――伝統の継承と現代政治
第42章 サカラヴァ王国――畏れられる王の霊力
第43章 南東部の王国と割礼儀礼――「金曜日の年」の出来事から
第44章 コロニアル建築――中央高地のくらしへの浸透
第45章 アンブヒマンガの丘と女王宮――民族の遺産か、国民の遺産か


Ⅳ 現代のマダガスカル

第46章 独立国家マダガスカル――ポストコロニアルとネオコロニアルのあいだ
第47章 第二の独立と社会主義の時代――旧宗主国からの真の独立とその代償
第48章 構造調整と市場経済化――対外債務軽減への国際機関の介入
第49章 第三共和政への移行とラヴァルマナナ大統領の登場――ストリートで政治を動かす「民衆」
 【コラム4】アジアとしての連帯感(1)――戦前編
第50章 政府開発援助――政変で滞る国際協力
 【コラム5】アジアとしての連帯感(2)――戦後編
第51章 鉱物資源――レアメタルと宝石鉱物
第52章 学校教育――学歴の効用と学校教育の普及のはざまで
第53章 国立公園――生物多様性のホットスポット
第54章 森林の破壊と復活――使いっぱなしから使い続けへ
第55章 市場――南東海岸部の町の定期市へ
第56章 音楽とダンス――多彩なスタイルと新たなる創造
第57章 ツーリスト・アートと造形芸術――伝統工芸の現在
第58章 観光――発展途上の産業
第59章 マスコミとメディア――統制から競争へ
第60章 マダガスカル料理――煮込みの力と素材の組み合わせの妙味
第61章 ファッション・シーン――インド洋交易とグローバル化
第62章 商品作物と資源作物――眠れる国有資源に光を


 マダガスカルを知るためのブックガイド
 カタカナ表記一覧

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