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親鸞ルネサンス
本体1,600円+税
ISBN 9784750338163
判型・ページ数 4-6変・216ページ
出版年月日 2013/05/20

親鸞ルネサンス

他力による自立

親鸞思想を通して、現代の学問、宗教、社会の抱える課題を明らかにし、人間とは何か、生きるとは何かを問う。迷妄の時代を、私たちはどう生きていけばよいのか。その手掛かりが見えてくる。

 はじめに

第一章 存在の尊さの回復――愚かな迷いの身に帰る(本多雅人)
 問いを深めていくのが親鸞の視座
 自我意識で真実を立てていくのではない
 安心して迷い悩むことができる道に立つ
 「因」が与えられる教え

第二章 対談 自己を受けとめ、世界に開くために(安冨歩×佐野明弘)
 世の中の出来事のほとんどは従来の科学的方法ではわからない
 人間が自由であるときはじめて「知ること」「創造すること」ができる
 知り得たと思うことの迷妄性を問うのが仏教
 自分を確定することが生きることの全体性を失わせる
 問われている「時」のとらえ方
 直線的な時間で考えるのではなく循環する時間で考える
 生命は流転し、新たな学びによって転回する
 人間の執着が変化の自覚を妨げる
 さとりにいかせてくれないもの、問題を解決できない何か
 「信」を疑うことをとおして「信」が開かれる
 他力によって自己が呼び覚まされる
 方便論的個人主義――世界の出来事は私が気づき、学習する手がかり
 親鸞とルターの共通点と違い
 愚かな私を解明するための世界史
 信じられないからこそ救われる
 「われわれは何々なり」立場主義が支配する時代
 自分が現に存在することへの信
 自己とは方便が流れ込んでくる場
 大事なのは仮面なしでは生きられないことを自覚すること
 わからないことを大事にして歩んだ親鸞
 「信」そのものは一つのはたらきである

第三章 親鸞にみる魂の脱植民地化(安冨歩)
 1 主語
 2 述語
 3 方便
 4 親鸞ルネサンス
 5 私の世界史
 6 信仰からの解放

第四章 現代と親鸞(本多雅人)
 人間絶対の現代
 答えが独り歩きした現代
 苦しみのなかからはじめて聞こえてくる親鸞の教え
 「根源的問い」とは何か

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