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震災とヒューマニズム

3・11後の破局をめぐって

天災と人災の関係の背後に透けて見えるこの国の文化と歴史を形作るもの、過去から現在までに人間が自然との間に紡いできたものの特性を考察し、そこから将来の展望を問いかける。3・11という災禍を忘れさせる力が猛威を振るう今、出来事の根底を問う試み。

序文 3月11日の大震災とフクシマ――2年がたって(クリスチーヌ・レヴィ)


  地理学の視座から

2011年3月11日の地震と津波――地域的特性からみた津波対策の盲点(レミ・スコシマロ)
火山とともに生きる――災害リスクの地理学(マリー・オジェンドレ)


  災害の本質

風土、縁起、そして自然的かつ人間的な災害(オギュスタン・ベルク)
悪意なき殺人者と憎悪なき被害者の住む楽園――ヒロシマ、チェルノブイリ、フクシマ(ジャン=ピエール・デュピュイ)
「未来」はどこにあるのか(西谷修)
技術の支配と民主的管理(アラン=マルク・リュ)


  政治と原子力

危機管理と現代日本の政治文化――菅直人首相は本当に責務を怠ったのか(ティエリー・グットマン)
原子力の帝国――福島の「平和のための原子力」が放射能漏れを起こす前(ティエリー・リボー)
日本の新聞が原子力の「平和利用」の推進に果たした役割(ティノ・ブリュノ)
「核アレルギー」からの転換――日本における原子力広報(マチュー・ゴレーヌ)


  守ること、声を上げること

放射線防護によって誰が保護されるのか?(ポール・ジョバン)
3月11日の大惨事後の女性の声(クリスチーヌ・レヴィ)
日本の環境破壊――〈庶民の知恵:サヴォワール・プロファンヌ〉と市民運動のもたらすもの(ジャン・ラガンヌ)
福島の被災農家たち――極限の選択をしいられて(アンベール‐雨宮裕子)


  復興の胎動

大槌町の復興――住民の意向と計画(江口久美/窪田亜矢/永瀬節治/黒瀬武史)
復興の諸問題――都市という織布を織り直す、社会的紐帯を結び直す(ミュリエル・ラディック)
大震災後の公共住宅政策(セシル・浅沼=ブリス)
町内会とコミュニティ――3・11後の地域回帰(パトリシア・丸美如)
日本に生きる(マニュエル・タルディッツ)
思い出を復元する――写真をよみがえらせる気仙沼の取り組み(コラリー・カステル)


  災害はどう表現されてきたか

日本不在の洪水――日本文化における自然の危険性と災害(フィリップ・ペルティエ)
日本の想像界における天変地異と政治権力――安政江戸地震の鯰絵(ジュリアン・ベルナルディ.モレル)


  証言

拒絶から連帯へ――荒野に立って(鎌田慧)


  3・11へのまなざし

展望――福島で住民を守るとは?(ティエリー・リボー)

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