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現代ドイツを知るための62章【第2版】
本体2,000円+税
ISBN 9784750337982
判型・ページ数 4-6・368ページ
出版年月日 2013/03/31

現代ドイツを知るための62章【第2版】

文化、生活から国民性、さらに移民、ジェンダー、環境問題まで、世間に断片として氾濫している情報を整理、有機的につなげ全体像を示す。最新のドイツの実情を鳥瞰的に把握するとともに、今後ドイツがどこへ向かうのかを理解するための好個の一冊、全面改定の第2版。

 

【執筆者一覧】

金城・ハウプトマン・朱美(かねしろ・はうぷとまん・あけみ)
1973年大阪生まれ。Dr. phil.(ゲッティンゲン大学)、ドイツ在住。ロータリークラブ国際親善給付奨学生としてゲッティンゲン大学留学。ドイツ民俗学・口承文芸、主要著作:“Das ist absolut wahr!”―Wahre Geschichte oder moderne Sage?― Rezeption der modernen Sagen im deutschsprachigen Raum.(単著 インターネット出版 Gottingen 2010)、「ドイツ語圏における現代伝説の男と女について」(論文 日本昔話学会編『昔話 研究と資料』第39号 2011年)、‘Marchenland Deutschland: Marchenhaftes Hessen? Suche nach Spuren der Bruder Grimm und ihrer Marchen in japanischen Reisefuhrern und Reisebeschreibungen.' In: Zimmermann, Harm-Peer (Hg.):“Zwischen Identitat und Image. Die Popularitat der Brder Grimm in Hessen”, Marburg 2009。

佐藤 裕子(さとう・ひろこ)
徳島県生まれ。関西大学文学部教授、ミュンヘン大学留学。ドイツ文化史、主要著作:「移民からドイツ人へ――ドイツ帰化テスト導入をめぐって」(『ドイツのマイノリティ――人種・民族、社会的差別の実態』分担執筆 明石書店 2010年)、「ドイツの移民政策と主導文化を巡る論争」(『差異と共同 「マイノリティ」という視角』分担執筆 関西大学出版部 2011年)、「ハインリッヒ・ツィレの『通りの子供たち』――部屋の中の『死』に託された警告」(論文 関西大学『独逸文学』2011年)、「ハインリッヒ・ツィレ『マイン・ミリョー』に於ける風刺・ユーモア・Witz」(論文 関西大学『独逸文学』2010年)。

須摩 肇(すま・はじめ)
1966年大阪府生まれ。関西大学、甲南大学など非常勤講師。ドイツ文学・文化論、主要著作:「同性愛の世界」(『ドイツのマイノリティ――人種・民族、社会的差別の実態』分担執筆 明石書店 2010年)、「175条と同性愛─東ドイツ(DDR)の場合」(『「マイノリティ」という視角』分担執筆 関西大学マイノリティ研究センター中間報告書 2011年)、「刑法175条と同性愛者たち――通時的観点に立った東独(DDR)に於ける反同性愛法」(『差異と共同 「マイノリティ」という視角』分担執筆 関西大学出版部 2011年)。

髙橋 憲(たかはし・まもる)※著者プロフィール参照。

竹田 賢治(たけだ・けんじ)
1946年兵庫県生まれ。神戸学院大学人文学部教授、ミュンヘン大学留学。比較文学・ドイツ文学、主要著作:「英米における俳句─イマジズムとビート派に与えた俳句の影響」(ザビーネ・ゾムマーカムプ女史の博士論文(ハンブルク大学 1984年)の翻訳、『神戸学院大学教養部紀要21号』~『神戸学院大学人文学部紀要8号』所収、未完)、“Jenseits des Flusses”(フリードリヒ・ヘラー編 34人の日本とオーストリアの俳人の作品のうち、17人の日本の俳人の句の独訳 Edition Doppelpunkt 1995年)、「ホトトギスと国際化」(『よみものホトギス百年史』分担執筆 花神社 1996年)、「ドイツ歳時記と四季の詞」(『国際歳時記における比較研究――浮遊する四季のことば』分担執筆 笠間書院 2012年)、「ひとつの詩形式の変遷と可能性」(『国際歳時記における比較研究――浮遊する四季のことば』エッケハルト・マイ氏のエッセーの翻訳と注 笠間書院 2012年)。

浜本 隆志(はまもと・たかし) ※著者プロフィール参照。

藤井 あゆみ(ふじい・あゆみ)
1980年大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程、マンハイムとボンに留学。思想史、主要著作:「小さき他者との同一化――メランコリーの概念史におけるフロイトの新生面」(論文 日本ヘルダー学会編『ヘルダー研究』第16号 2010年)、「自我理想の起源─フロイトにおけるメランコリーと同一化の問題」(論文 京都大学大学院人間・環境学研究科現代文明論講座文明構造論分野編『文明構造論』第7号 2011年)。

舩津 景子(ふなつ・けいこ)
京都府生まれ、立命館大学、京都産業大学など非常勤講師、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程満期退学、ボン大学、ミュンヘン大学留学。ドイツ文化論・日独翻訳、主要著作: “Dank des Kranichs――Ein japanisches Volksmarchen”(独訳・解説 2009年、紙芝居版 2012年)、“Momotaro der Pfirsichjunge―Ein japanisches Volksmarchen”(独訳・解説 2011年、紙芝居版 2012年 以上、Edition Bracklo)。

細川 裕史(ほそかわ・ひろふみ)
1979年広島県生まれ。学習院大学文学部助教、DAAD給付奨学生としてキール大学留学。社会言語学とドイツ語史、主要著作:『独検4級合格テクニック』(共著 同学社 2010年)、「コミック翻訳を通じた役割語の創造」(『役割語研究の展開』分担執筆 くろしお出版 2011年)、「大衆紙のドイツ語」(『講座ドイツ言語学第2巻』分担執筆 ひつじ書房 2013年出版予定)。

溝井 裕一(みぞい・ゆういち)
1979年兵庫県生まれ。関西大学文学部准教授、関西大学博士(文学)、ケルンとゲッティンゲン留学。ドイツ民間伝承研究・西洋文化史、主要著作:『ファウスト伝説――悪魔と魔法の西洋文化史』(単著 文理閣 2009年)、『ヨーロッパ・ジェンダー文化論』(共編著 明石書店 2011年)、「聖ヨハネ祭と『ハーメルンの笛吹き男伝説』」(『異界が口を開けるとき』分担執筆 関西大学出版部 2010年)、「グリーンマン探訪」(『ヨーロッパ人相学』分担執筆 白水社 2008年)。

森 貴史(もり・たかし)
1970年大阪府生まれ。関西大学文学部教授、Dr. phil.(ベルリン・フンボルト大学)。早稲田大学交換留学生としてボン大学、DAAD奨励奨学生としてベルリン・フンボルト大学留学。ドイツ文化論・ヨーロッパ紀行文学、主要著作:“Klassifizierung der Welt. Georg Forsters Reise um die Welt.”(単著 Rombach Verlag 2011年)、『ビールを〈読む〉――ドイツの文化史と都市史のはざまで』(共著 法政大学出版局 2012年)、『ヨーロッパ・ジェンダー文化論』(共編著 明石書店 2011年)、『エロスの庭 愛の園の文化史』(ミヒャエル・ニーダーマイヤー著 共訳 三元社 2013年)。

夜陣 素子(やじん・もとこ)
広島県生まれ、広島大学など非常勤講師、広島大学博士(学術)。テュービンゲン大学、ハイデルベルク大学留学、ドイツ事情・ドイツ文化・ドイツ文学、主要著作:Das Erscheinungsbild der Roma in Horns Ende von Christoph Hein―Exemplifizierung einer Hypothese(論文 日本独文学会中国四国支部編『ドイツ文学論集』 2009年)、Uber den Roman Der Kameramorder von Thomas Glavinic. Eine Analyse der medienkritischen Aspekte(論文 日本独文学会中国四国支部編『ドイツ文学論集』 2012年)。

 はじめに


I 世界遺産・伝説紀行――ドイツへの誘い

第1章 ケルン大聖堂とドイツ精神――石と歴史の積み重ね
第2章 ドイツ文化の源流ヴァルトブルク城――中世の「歌合戦」とルターゆかりの地
第3章 ふたつの「サンスーシ宮殿」――フリードリヒ大王の夢
第4章 ライン河伝説異聞――もうひとつのローレライ
第5章 「笛吹き男」伝説の舞台、ハーメルンを歩く――中世人の世界へ
第6章 魔法使いファウスト紀行――「アウエルバッハ酒場」から終焉地の「獅子亭」まで
第7章 ティル・オイレンシュピーゲル伝説跡を訪ねて――民衆本に描かれた稀代のトリックスター
  【コラム1】ドイツ世界遺産の意外


II 祭りとメルヘンと音楽と――伝統のコスモロジー

第8章 キリスト教祭と土着の祭り――サンタクロースのルーツ
第9章 白雪姫が見た森を訪ねて――メルヘンの原風景
第10章 ヴァイマル黄金時代の人脈相関図――「アポロン」としてのゲーテ
第11章 バイロイト祝祭劇場――「緑の丘」の壮大な実験工房
第12章 「第9交響曲」と日本人――シラーに寄せるベートーヴェンの理想郷
第13章 ドイツリートの魅力――詩と音楽の至福の融合
  【コラム2】クリスマス・マーケットとクリスマスの風景


III 市民のライフスタイル――質実剛健

第14章 ドイツパンと家庭料理――忘れられない味
第15章 ドイツの肉料理――ところ変われば品変わる
第16章 自然食品と食の安全――食品スキャンダルからビオ志向へ
第17章 消費税の二重構造――弱者への配慮
第18章 休暇・同好会・ボランティア――人生を楽しむために働く
  【コラム3】フリーマーケットとセカンドハンド・ショップ


IV 魅惑のドイツ製品――マイスター・ブランド

第19章 自動車づくりのポリシー――メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、ポルシェ
第20章 マイセン磁器のトリビア――人気の秘密
第21章 「ドール系」マニアの熱狂――ドイツの人形の眼
第22章 黒い森のカッコウ時計――ノスタルジアを呼ぶ職人技
第23章 ドイツビール物語――銘柄をめぐる歴史エピソード


V 女性と社会問題――ジェンダーとセーフティネット

第24章 女性の社会進出と家族の変貌――ジェンダーとパッチワーク・ファミリー
第25章 結婚・離婚・非婚――多様化する男女のあり方
第26章 ドイツのセクシュアル・マイノリティ――権利獲得の軌跡
第27章 少子化への取り組み――特効薬はあるのか
第28章 セーフティネットの転換――ハルツ改革のその後


VI ドイツの教育――伝統と革新

第29章 変わりゆくドイツの初等・中等教育――ゆとり教育の終わり
第30章 シュタイナー学校の実情――「エポック授業」「フォルメン」「オイリュトミー」とは
第31章 技術立国ドイツの職業教育――若者を育てるコツ
第32章 ドイツの大学とボローニャ・プロセス――岐路に立つ大学教育
第33章 現代の大学生活――改革期にある学生天国


VII ドイツ語とドイツ人気質――論理性・生真面目・冗談

第34章 ドイツ語と牧畜文化――名詞の性の悩み
第35章 ドイツ的メンタリティの二極性――デモーニッシュとコスモポリタニズム
第36章 ドイツ人と分類癖――体系化と博物学
第37章 秩序と義務――格言に見る国民性
第38章 ドイツ人のメランコリー――薄明(Dmmerung)と沈思黙考
第39章 ドイツの政治ジョーク――ナチスと旧東ドイツ時代の「笑い」
  【コラム4】ドイツ語における「ナウい」英語語法


VIII 政治とEUの行方――存在感を示すドイツ

第40章 メルケル首相と現代政治――「コールのお嬢さん」
第41章 ドイツ「海賊党」の台頭――泡沫政党か大化け政党か
第42章 EUの父クーデンホーフ=カレルギー――日系人が描いたパン・ヨーロッパ構想
第43章 EUの光と影――グローバル化とローカル化の狭間で
第44章 「EUブルーカード」とは――新しい「高資格外国人労働者」の受け入れ
第45章 EUとギリシャ危機問答――迷宮の出口を求めて


IX 循環型社会を目指して――脱原発から再生可能エネルギーへ

第46章 ありふれた日常のゴミ問題――分別とリサイクルの現状
第47章 エコ住宅とエコタウン計画――住民の意識改革
第48章 脱原発へ――ドイツ的危機管理と倫理観
第49章 統計で見る再生可能エネルギー――脱原発の代替は可能か
第50章 「緑の党」の歩み――ワンイシュー政党の変貌
  【コラム5】自転車をあなどることなかれ


X 移民と宗教――多文化共生社会へ

第51章 移民社会の現状――トルコ系から東欧系へ
第52章 現代のユダヤ人問題――「つまずきの石」シュトルパーシュタイン
第53章 現代ドイツにおけるロマ――人権保護と社会統合
第54章 国籍取得テスト――多文化共生と主導文化の狭間で
第55章 宗教の世俗化とグローバル化――変わりゆくキリスト教社会
  【コラム6】ヒトラーを描いた映画


XI ドイツのなかの日本――日本の発信力

第56章 ドイツの俳句事情――日本文化の受容
第57章 ドイツにおける日本昔話――読み聞かせの体験から
第58章 ドイツで日本語を学ぶ子どもたち――未来の「サムライ」と「なでしこ」
第59章 日本のアニメとマンガ――ドイツにおけるブームの特殊性
第60章 日本祭、日本映画祭のイヴェント――ドイツで日本を楽しむ
第61章 盆栽 (Bonsai)ブーム――ジャポニスムを越えて
第62章 日本食とスシ――日常に浸透する健康食
  【コラム7】ドイツで活躍する日本人たち


 あとがき
 参考文献
 執筆者紹介

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