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多民族国家シンガポールの政治と言語
本体2,500円+税
ISBN 9784750337821
判型・ページ数 4-6・208ページ
出版年月日 2013/03/20

多民族国家シンガポールの政治と言語

「消滅」した南洋大学の25年

シンガポール華人の華語高等教育機関をという願いから開学した南洋大学。だが、英語を実質的な国語とする政府の方針で、1980年にシンガポール大学に吸収された。本書は南洋大学の開学から消滅の過程を通じ、多民族国家の政治と言語の葛藤を明らかにする。

はじめに
 1.本書の課題
 2.本書の意義

第一章 マラヤ・シンガポールの華人社会と南大の創設
 1.戦前のシンガポールの華語教育
 2.戦後の政治状況と華語教育
  (1)「マラヤの春」
  (2)華語教育の衰退
  (3)レンデル憲法と一九五六年教育白書
 3.南洋大学の誕生
  (1)タン・ラークサイの決断
  (2)「権力に祝福されない大学」
  (3)南大の開学

第二章 学位承認と二つの報告書
 1.財政難に陥った南大
  (1)劣悪な環境での開学
  (2)助け合う学生たち
 2.リム・ユーホック政府と南大
 3.プレスコット評議会報告書
  (1)評議会の結成と報告書の概要
  (2)華語派華人の動揺
 4.人民行動党政府と評価委員会報告書
  (1)人民行動党
  (2)評価委員会報告書

第三章 南大の改革と再編──南大課程審査委員会報告書
 1.マレーシア連邦結成と「追いつめられる」南大
  (1)マラヤ連邦への統合問題
  (2)「追いつめられる」南大──一九六三年総選挙
  (3)タン・ラークサイの市民権奪
 2.南大の改革──南大課程審査委員会報告書
  (1)新理事会の結成
  (2)南大課程審査委員会報告書
  (3)報告書への大規模な反発
  (4)南大最後の抵抗

第四章 南大の「消滅」と「英語国家」へ向かうシンガポール
 1.二言語政策と南大
 2.学位承認
 3.英語大学への転換
  (1)教育言語の転換
  (2)ジョイント・キャンパス
  (3)華字紙の沈黙
 4.南大の「消滅」
  (1)リーの提案と大学存続をめぐる議論
  (2)南大の「消滅」
  (3)マレーシア華人社会の強い反対と怒り
 5.「英語国家」へ向かうシンガポール

第五章 華語奨励運動と南大の復権
 1.「華」への回帰
 2.南大再評価と復校、復名
  (1)復名運動
  (2)南大精神

 おわりに──「神話」となった南大

 参考文献
 あとがき

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