ISBN | 9784750337852 |
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判型・ページ数 | A5・424ページ |
出版年月日 | 2013/03/27 |
学習の本質
研究の活用から実践へ
立田 慶裕 監訳
平沢 安政 監訳
佐藤 智子 訳
赤尾 勝己 訳
中澤 智惠 訳
岩崎 久美子 訳
有本 昌弘 訳
笹井 宏益 訳
福本 徹 訳
駒谷 真美 訳
荻野 亮吾 訳
野村 和 訳
村川 雅弘 訳
21世紀を担う若者たちに求められるスキルやコンピテンシーは何か? 認知科学、脳科学、動機・感情の研究、教室研究など、最先端の研究知見をもとに学習の本質を明らかにし、学習者中心の効果的な実践にとって本当に必要とされる原理・原則を提示する。
【関連Webサイト】
○OECD東京センター
○OECD教育研究革新センター
【内容紹介(ご注文書)】
○『学習の本質』リーフレット(PDF:1.6MB)
【内容紹介】
○「付録 『学習の本質』実践用ガイド」(PDF:1.4MB)
【訳者紹介】
立田 慶裕(たつた・よしひろ) TATSUTA Yoshihiro
1953年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学。大阪大学助手、東海大学講師・助教授を経て、現在、国立教育政策研究所総括研究官。主な著書・訳書に、『キー・コンピテンシー:国際標準の学力をめざして』(D・S・ライチェン,L・H・サルガニク編著、監訳、明石書店、2006年)、『世界の生涯学習:成人学習の促進をめざして』(OECD編著、監訳、明石書店、2010年)、『生涯学習の理論:新たなパースペクティブ』(共著、福村出版、2011年)、『成人力とは何か:OECD「国際成人力調査」の背景』(国立教育政策研究所編、共著、明石書店、2012年)、『知識の創造・普及・活用:学習社会のナレッジ・マネジメント』(OECD教育研究革新センター編著、監訳、明石書店、2012年)、『成人のナラティヴ学習:人生の可能性を開くアプローチ』(マーシャ・ロシター,M・キャロリン・クラーク編著、共訳、福村出版、2012年)ほか。
平沢 安政(ひらさわ・やすまさ) HIRASAWA Yasumasa
1954年生まれ。大阪大学人間科学部卒業。1989年ハーバード大学教育大学院博士号取得(Ed.D)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。生涯教育学・人権教育学専攻。主な著書・訳書に、『解説と実践 人権教育のための世界プログラム』(解放出版社、2005年)、『人権教育と市民力:「生きる力」をデザインする』(解放出版社、2011年)、『民主主義と多文化教育:グローバル化時代における市民性教育のための原則と概念』(ジェームス・A・バンクス他著、訳、明石書店、2006年)、『キー・コンピテンシー:国際標準の学力をめざして』(D・S・ライチェン,L・H・サルガニク編著、共訳、明石書店、2006年)など。
佐藤 智子(さとう・ともこ) SATO Tomoko
1978年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、大手前大学CELL教育研究所研究員。主な著書・訳書に、『生涯学習の理論:新たなパースペクティブ』(共著、福村出版、2011年)、『教育と健康・社会的関与:学習の社会的成果を検証する』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2011年)、『成人のナラティヴ学習:人生の可能性を開くアプローチ』(マーシャ・ロシター,M・キャロリン・クラーク編著、共訳、福村出版、2012年)ほか。
赤尾 勝己(あかお・かつみ) AKAO Katsumi
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻博士課程所定単位取得後退学、大阪大学大学院人間科学研究科教育学系博士課程修了。博士(人間科学)。現在、関西大学文学部教授。主な著書・訳書に、『新しい生涯学習概論:後期近代社会に生きる私たちの学び』(ミネルヴァ書房、2012年)、『生涯学習社会の可能性:市民参加による現代的課題の講座づくり』(ミネルヴァ書房、2009年)、『ソーシャルキャピタルと生涯学習』(J.フィールド著、共訳、東信堂、2011年)など。
中澤 智惠(なかざわ・ちえ) NAKAZAWA Chie
1967年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部准教授。主な著書に、『地域に学ぶ、学生が変わる:大学と市民でつくる持続可能な社会』(分担執筆、東京学芸大学出版会、2012年)、『学校教育の中のジェンダー』(分担執筆、日本評論社、2009年)、『「若者の性」白書』(分担執筆、小学館、2007年)、『ジェンダー心理学』(分担執筆、朝倉書店、2006年)ほか。
岩崎 久美子(いわさき・くみこ) IWASAKI Kumiko
1962年生まれ。筑波大学大学院教育研究科修了。現在、国立教育政策研究所総括研究官。主な著書・訳書に、『在外日本人のナショナル・アイデンティティ』(編著、明石書店、2007年)、『国際バカロレア:世界が認める卓越した教育プログラム』(編著、明石書店、2007年)、『キャリア教育への招待』(共著、東洋館出版社、2007年)、『教育研究とエビデンス:国際的動向と日本の現状と課題』(国立教育政策研究所編、共著、明石書店、2012年)、『知識の創造・普及・活用:学習社会のナレッジ・マネジメント』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2012年)ほか。
有本 昌弘(ありもと・まさひろ) ARIMOTO Masahiro
1959年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、東北大学大学院教授(教育学研究科教育設計評価専攻)。専門は、カリキュラム(教育研究)開発、教育評価。主な著書・訳書に、『教員評価・人事考課のための授業観察国際指標:教員へのフィードバックによる学校の活性化』(学文社、2006年)、『形成的アセスメントと学力:人格形成のための対話型学習をめざして』(OECD教育研究革新センター編著、監訳、明石書店、2008年)、『知識の創造・普及・活用:学習社会のナレッジ・マネジメント』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2012年)ほか。
笹井 宏益(ささい・ひろみ) SASAI Hiromi
1956年生まれ。1980年に北海道大学を卒業し文部省(当時)に入省。文部省にて行政職員として仕事をしたのち、1995年に北海道大学に移り生涯学習計画研究部所属の助教授として勤務。1998年に国立教育研究所(当時)に移り、現在は国立教育政策研究所生涯学習政策研究部長。主な著訳書に、『生涯学習のイノベーション』(共著、玉川大学出版部、2013年)、『成人教育は社会を変える』(E.ハミルトン著、共訳、玉川大学出版部、2003年)、『メディアと生涯学習』(共編著、玉川大学出版部、2000年)ほか。
福本 徹(ふくもと・とおる) FUKUMOTO Toru
1971年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科後期課程修了、博士(工学)。キヤノン株式会社を経て、現在、国立教育政策研究所総括研究官。主な著書・訳書に、『管理職のための「教育情報化」対応ガイド』(共著、教育開発研究所、2010年)、『学校図書館メディアの構成』(共著、全国学校図書館協議会、2010年)、『知識の創造・普及・活用:学習社会のナレッジ・マネジメント』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2012年)ほか。
駒谷 真美(こまや・まみ) KOMAYA Mami
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達学専攻博士課程単位取得後退学。博士(学術)。現在、昭和女子大学人間社会学部初等教育学科准教授。主な著書に、『わくわくメディア探検 ~子どものメディアリテラシー~ メディアと楽しく上手につきあうコツ』(同文書院、2012年)、『発達科学ハンドブック5 社会・文化に生きる人間』(共著、新曜社、2012年)、『昭和女子大学女性文化研究叢書 第八集 女性と情報』(共著、昭和女子大学女性文化研究所、2012年)、『Media Literacy Education for Japanese Pre-school and Elementary School Children』(風間書房、2011年)、『Handbook of Children and the Media, 2 nd edition』(共著、Sage、2011年)ほか。
荻野 亮吾(おぎの・りょうご) OGINO Ryogo
1983年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、同研究科特任助教。主な著書・訳書に、『教育法体系の改編と社会教育・生涯学習』(共著、東洋館出版社、2010年)、『生涯学習の理論:新たなパースペクティブ』(共著、福村出版、2011年)、『教育と健康・社会的関与:学習の社会的成果を検証する』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2011年)、『成人のナラティヴ学習:人生の可能性を開くアプローチ』(マーシャ・ロシター,M・キャロリン・クラーク編著、共訳、福村出版、2012年)ほか。
野村 和(のむら・なごみ) NOMURA Nagomi
1973年生まれ。上智大学文学研究科教育学専攻博士後期課程満期退学。現在、武蔵野短期大学准教授。主な著書・訳書に、『知識の創造・普及・活用:学習社会のナレッジ・マネジメント』(OECD教育研究革新センター編著、共訳、明石書店、2012年)、『健康教育への招待:生涯の健康を支えあう家庭・学校・地域』(共著、東洋館出版社、2008年)、『よくわかる生涯学習』(香川正弘他編、共著、ミネルヴァ書房、2008年)、『キー・コンピテンシー:国際標準の学力をめざして』(D・S・ライチェン,L・H・サルガニク編著、共訳、明石書店、2006年)ほか。
村川 雅弘(むらかわ・まさひろ) MURAKAWA Masahiro
1955年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科後期課程就職中退。大阪大学助手、鳴門教育大学講師・助教授等を経て、現在、鳴門教育大学教職大学院教授。主な編著書に、『「ワークショップ型校内研修」充実化・活性化のための戦略&プラン43』(編集、教育開発研究所、2012年)、『学びを起こす授業改革:困難校をトップ校へ導いた“大岱(おんた)システム”の奇跡』(共編著、ぎょうせい、2011年)、『「ワークショップ型校内研修」で学校が変わる 学校を変える』(編集、教育開発研究所、2010年)、『総合的な学習充実化戦略のすべて:感動を生み自信を育む 子どもと教師がともに成長する』(共編著、日本文教出版、2006年)、『授業にいかす 教師がいきる ワークショップ型研修のすすめ』(編著、ぎょうせい、2005年)ほか。
謝辞
要旨
なぜ学習に大きな関心を持つのか
本書『学習の本質』の対象範囲
学習について共通する結論
難しい教育的課題
第1章 21世紀の学習環境の分析と設計
――ハンナ・デュモン、デビッド・イスタンス、平沢安政 訳
はじめに
第1節 学習が舞台の中心へ
第2節 なぜ学習環境なのか
第3節 本書の目的
第2章 学習についての理解の歴史的発展
――エリック・デ・コルテ、佐藤智子 訳
はじめに
第1節 20世紀の主要な学習概念
第2節 学習理論と教育実践:ぎこちない関係
第3節 学習の最新理解
第4節 結論と政策的含意
付録
第3章 学習の認知的視点:重要な10の知見
――マイケル・シュナイダー、エルスベス・スターン、赤尾勝己 訳
第1節 序論:学習の認知的視点
第2節 学習の認知的研究からの重要な10の知見
第3節 結論
第4章 教室での学習において、動機と感情が果たす重要な役割
――モニーク・ベカルト、中澤智惠 訳
はじめに
第1節 動機に関わる信念と感情が学習に対して持つ効果
第2節 動機づけの主要原則
第3節 政策への示唆
第5章 発達と生物学的視点からみた学習
――クリスティーナ・ヒントン、カート・W.フィッシャー、岩崎久美子 訳
はじめに
第1節 心、脳、教育についての研究
第2節 遺伝と経験
第3節 いかに人々は学習するのに脳を用いるか
第4節 情動と認知は脳と密接なつながりがある
第5節 言語とリテラシー
第6節 数学
第7節 人々は異なる学習経路にしたがって多様に脳を使う
第8節 人々は文化的背景を持った社会的相互作用を通じて学ぶために脳を使う
第9節 学習環境のデザインにとっての意義
第6章 形成的アセスメント:効果的な学習環境における役割
――ディラン・ウィリアム、有本昌弘 訳
はじめに
第1節 なぜアセスメントは学習で重要なのか
第2節 フィードバックとしての形成的アセスメント
第3節 授業の一部としての形成的アセスメント
第4節 形成的アセスメントと学習のためのアセスメント:理論的な統合
第5節 形成的アセスメント:重要な指導プロセス
第6節 形成的アセスメントと学習過程の調整
第7節 要約
第7章 共同学習:何がグループワークを機能させるのか
――ロバート・E.スレイヴィン、笹井宏益 訳
はじめに
第1節 共同学習の方法
第2節 構造化されたチーム学習の方法
第3節 インフォーマルなグループ学習法
第4節 何が共同学習を機能させるのか
第5節 21世紀に向けての学習環境における共同学習
第8章 テクノロジーを活用した学習
――リチャード・E.メイヤー、福本徹 訳
はじめに:テクノロジーを活用した学習
第1節 学習の科学:人々はテクノロジーを活用してどのように学ぶか
第2節 教授の科学:テクノロジーを活用して学習をどのように支援するか
第3節 テクノロジーを活用した学習に対するインストラクショナルデザインの原則
第4節 結論
第9章 調べ学習:その可能性と挑戦
――ブリジッド・バロン、リンダ・ダーリング=ハモンド、駒谷真美 訳
第1節 21世紀のスキルを支える調べ学習の必要性
第2節 調べ学習における歴史的視点
第3節 調べ学習の研究評価
第4節 調べ学習におけるアセスメントの重要性
第5節 調べ学習における共同の支援
第6節 調べ学習の挑戦
第7節 教師は生産的な調べ学習をどのように支援できるか
第8節 要約と結論
第10章 サービス・ラーニング:学習資源としてのコミュニティ
――アンドリュー・ファーコ、荻野亮吾 訳
第1節 サービス・ラーニングの高まり
第2節 教育方法の本質
第3節 サービス・ラーニングの生徒への影響
第4節 今後の課題
第11章 家庭と学校のパートナーシップ:子どもの学習と社会化への家族の影響
――バーバラ・シュナイダー、ベネッサ・キースラー、ラリッサ・モーロック、野村和 訳
はじめに
第1節 家族は子どもの学習の発達にどのような影響を及ぼすか
第2節 学校の成果への家族の影響
第3節 結論:家庭と学校のパートナーシップの強化
第12章 イノベーションの実践:空想的モデルから日常的実践へ
――ローレン・B.レズニック、ジェームズ・P.スピレーン、パム・ゴールドマン、エリザベス・S.ランゲル、村川雅弘 訳
はじめに
第1節 教育におけるイノベーションへの挑戦
第2節 組織的な設計のためのストラテジー:社会学と組織理論
第3節 学校実践の再設計:組織的な変化のための「カーネル・ルーチン」
第4節 結論の要約
第13章 21世紀の学習環境の方向性
――デビッド・イスタンス、ハンナ・デュモン、立田慶裕 訳
はじめに
第1節 重要な横断的結論
第2節 要求の多い教育課題
第3節 実現に向けての課題
付録 『学習の本質』実践用ガイド
――ハンナ・デュモン、デビッド・イスタンス、フランシスコ・ベナビデス編、立田慶裕 訳
はじめに
第1節 学習の基本的条件
第2節 学習の7つの原理
第3節 21世紀の重要な変化
第4節 イノベーティブな学習環境のためのブロック
第5節 結論
監訳者あとがき
学びのイノベーションに向けて(平沢安政)
イノベーション研究の活用から実践へ(立田慶裕)
監訳者・訳者紹介
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