ホーム > 子ども虐待と家族
子ども虐待と家族
本体2,200円+税
ISBN 9784750337555
判型・ページ数 A5・192ページ
出版年月日 2013/02/20

子ども虐待と家族

「重なり合う不利」と社会的支援

子ども家族福祉論、貧困研究、児童精神医学、発達心理学、保育社会学、障がい児・者問題研究などによる家族の生活問題の分析を基礎に、虐待された子どもが抱える様々な困難の構造を実証的に明らかにし、より包括的な社会的支援のあり方を検討する。

 序章 本書の視点――なぜ「複合的困難」から子ども虐待問題を分析するのか(松本伊智朗)


第I部 子ども・家族が直面する困難の諸相と複合的性格

第1章 子ども・家族が直面する複合的困難――調査対象事例の概況(松本伊智朗)

第2章 虐待の重症度と生活困難との関連(畑千鶴乃)
 ○私のひとこと 地域での暮らしを支える児童相談所と機関の存在(畑千鶴乃)


第II部 家族の構造的不利と脆弱性

第3章 子ども虐待と家族関係――母親の家族内における立場に注目して(中澤香織)
 ○私のひとこと 結婚の「かたち」(中澤香織)

第4章 複合的な困難という視点からみる虐待と障害(藤原里佐)
 ○私のひとこと 家族の「弱さ」を支える強さ(藤原里佐)


第III部 早期の介入と支援

第5章 養育者がメンタルヘルス問題を抱える虐待家族への支援(澤田いずみ)
 ○私のひとこと 精神障害である人の子育て支援(澤田いずみ)

第6章  就学前児童の虐待の現状と保育機関の役割――5歳事例を対象として(品川ひろみ)
 ○私のひとこと 保育機関の可能性と保育者の役割(品川ひろみ)

第7章 学童の虐待の現状と学校の役割(戸田まり)
 ○私のひとこと 学校に何を求めるか(戸田まり)


第IV部 長期にわたる支援と「自立」

第8章 被虐待児の教育機会と社会的自立(大澤真平)
 ○私のひとこと 教育を通じて不利の鎖を断ち切るために(大澤真平)

第9章 養育環境と児童養護施設入所決定の判断――ネグレクトを中心に(栗山隆)
 ○私のひとこと 子どもの虐待問題と児童相談所の苦悩(栗山隆)

第10章 終結の判断――ネグレクト事例の分析(横山登志子)
 ○私のひとこと ネットワーキングに関するさし迫った実践課題(横山登志子)
 ○私のひとこと 子どもの事情(前田絵梨奈)

 おわりに(松本伊智朗)
 執筆者紹介

同じジャンルの本

このページのトップへ