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日本人の「男らしさ」
本体3,800円+税
ISBN 9784750337456
判型・ページ数 A5・312ページ
出版年月日 2013/01/25

日本人の「男らしさ」

サムライからオタクまで「男性性」の変遷を追う

男性であるとは何を意味するのか? 時代によってその意味するところは大きく変化してきた。侍、商人、軍人、自衛隊員、労働組合員、ホームレス、オタク、ロボット…。外国人研究者たちが日本人の「男性性」に取り組んだ論集。一般向けとしても面白く読める。

 

【訳者・執筆者一覧】

内田 雅克(うちだ・まさかつ)
東北芸術工科大学芸術学部/教養教育センター教授。ジェンダー史、英語教育学。主な著作に『大日本帝国の「少年」と「男性性」――少年少女雑誌に見る「ウィークネス・フォビア」』(明石書店、2010年)。Interactive English Book for Reading 1, 2、Interactive English Book for TOEIC 1, 2(松柏社、2012年)。SMART TALK(三省堂、2004年)。翻訳に「百姓一揆にみる暴力とジェンダー」(「ジェンダー史叢書」第5巻『暴力と戦争』明石書店、2009年)など。

長野 麻紀子(ながの・まきこ)
ロンドン大学ゴールドスミスカレッジBAファインアート科(スタジオプラクティス&クリティカルスタディーズ)卒業。

粟倉 大輔(あわくら・だいすけ)
中央大学大学院経済学研究科博士後期課程。近代日本経済史。主な著作に「東海道線開通前の静岡県の茶業と海上輸送」(『中央大学大学院研究年報』(経済学研究科篇)第39号、2010年)。「明治期における『再製茶女工』とその再評価」(『中央大学経済研究所年報』第43号、2012年)など。

サビーネ・フリューシュトゥック(Sabine Fruhstuck)
カリフォルニア大学サンタバーバラ校(近現代日本研究)教授
著書にColonizing Sex: Sexology and Social Control in Modern Japan(University of California Press, 2003)、Uneasy Warriors: Gender, Memory, and Popular Culture in the Japanese Army(University of California Press, 2007)など。後者は『不安な兵士たち――ニッポン自衛隊研究』(原書房、2008)として邦訳出版。

アン・ウォルソール(Anne Walthall)
カリフォルニア大学アーバイン校(日本史)教授
著書にThe Weak Body of a Useless Women: Matsuo Taseko and the Meiji Restoration(University of Chicago Press, 1998)、Servants of the Dynasty: Palace Women in World History(University of California Press, 2008)、East Asia: A Cultural, Social, and Political History(共著、Wadsworth Publishing, 2008)など。前者は『たをやめと明治維新――松尾多勢子の反伝記的生涯』(ぺりかん社、2005)として邦訳出版。

テレサ・A・アルゴソ(Teresa A. Algoso)
カリフォルニア大学サンタバーバラ校歴史学科博士課程。フルブライト奨学生
論文にThoughts on Hermaphroditism: Miyatake Gaikotsu and the Convergence of the Sexes in Taish-o Japan(The Journal of Asian Studies Vol. 65, 2006)など。

イアン・コンドリー(Ian Condry)
マサチューセッツ工科大学(比較メディア研究)准教授。文化人類学者
著書にHip-Hop Japan(Duke University Press, 2006)など。同書は『日本のヒップホップ』(NTT出版、2009)として邦訳出版。

クリストファー・ガータイス(Christopher Gerteis)
ロンドン大学東洋アフリカ学院(日本現代史)講師
著書にGender Struggles: Wage-earning Women and Male Dominant Unions in Postwar Japan(Harvard University Asia Center, 2009)など。

トム・ギル(Tom Gill)
明治学院大学国際学部教授。社会文化人類学者
著書にMen of Uncertainty: The Social Organization of Day Laborers in Contemporary Japan(SUNY Press, 2001)など。

ウォルフラム・マンツェンライター(Wolfram Manzenreiter)
ウィーン大学東アジア研究所日本研究センター主任研究員
グローバル化する世界におけるスポーツ、大衆文化、テクノロジーと労働に関する著作など。

ミッシェル・メイソン(Michele Mason)
メリーランド大学カレッジパーク校准教授
論文にWriting Hiroshima and Nagasaki in the 21st Century: A New Generation of Historical Manga(The Asia-Pacific Journal: Japan Focus, November 2009)など。

スーザン・ネイピア(Susan Napier)
タフツ大学(日本研究)教授
著書にAnime from Akira to Howl's Moving Castle(Palgrave Macmillan, 2005)、From Impressionism to Anime: Japan as Fantasy and Fan Cult in the Mind of the West(Palgrave Macmillan, 2007)など。後者は『現代日本のアニメ─「AKIRA」から「千と千尋の神隠し」まで』(中公叢書、2002)として邦訳出版。

ルーク・ロバーツ(Luke Roberts)
カリフォルニア大学サンタバーバラ校(日本近世研究)教授
著書にMercantilism in a Japanese Domain: The Merchant Origins of Economic Nationalism in Eighteenth-Century Tosa(Cambridge University Press, 1998)、Japanese Fisherman's Coats from Awaji Island(共著、UCLA Fowler Museum of Cultural History, 2001)など。

ジェニファー・ロバートソン(Jennifer Robertson)
ミシガン大学(文化人類学・美術史)教授
著書にNative and Newcomer: Making and Remaking a Japanese City(University of California Press, 1991)、Takarazuka: Sexual Politics and Popular Culture in Modern Japan(編著、University of California Press, 1998)など。後者は『踊る帝国主義――宝塚をめぐるセクシャルポリティクスと大衆文化』(現代書館、2000)として邦訳出版。

 日本の読者の皆さまへ(サビーネ・フリューシュトゥック、アン・ウォルソール)

序章 男性と男性性を問い直す(サビーネ・フリューシュトゥック、アン・ウォルソール)


第Ⅰ部 侍の遺産

第1章 鉄砲のジェンダー――日本近世における技術と身分(アン・ウォルソール)
第2章 名と誉れ――一七世紀商人の覚書(ルーク・ロバーツ)
第3章 日本国家における武士道とジェンダー化された身体――サムライ志願者への檄文(ミッシェル・メイソン)
第4章 ヒロイズムの後に――真の兵士は死ななければならないのか?(サビーネ・フリューシュトゥック)


第Ⅱ部 周縁の男たち

第5章 衰退していく労働組合員――戦後労働運動における階級とジェンダー(クリストファー・ガータイス)
第6章 サラリーマンはどこへ行った?――『電車男』に見る男性性・マゾヒズム・テクノモビリティー(スーザン・ネイピア)
第7章 日本の都市路上に散った男らしさ――ホームレス男性にとっての自立の意味(トム・ギル)


第Ⅲ部 身体と境界

第8章 壁を登る――日本のスポーツサブカルチャーにおける覇権的男性性の解体(ウォルフラム・マンツェンライター)
第9章 男として不適格?――二〇世紀初頭の日本における徴兵制・男性性・半陰陽(テレサ・A・アルゴソ)
第10章 恋愛革命――アニメ、マスキュリニティ、未来(イアン・コンドリー)
第11章 ロボットのジェンダー――日本におけるポストヒューマン伝統主義(ジェニファー・ロバートソン)

 監訳者あとがき(長野ひろ子)

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