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アンダルシアを知るための53章
本体2,000円+税
ISBN 9784750337036
判型・ページ数 4-6・328ページ
出版年月日 2012/11/20

アンダルシアを知るための53章

闘牛にフラメンコ、太陽に映える白壁の家。まさに「スペイン的なもの」を代表するようなアンダルシア地方だが、その明るいイメージとは裏腹に、経済状況の悪化などの様々な問題も抱えている。歴史から社会、文化に至るまで、アンダルシアの真の姿を紹介する。

 はじめに


I 人々と風景

第1章 スペインのなかのアンダルシア――文化的自決を唱えるプエブロ
第2章 アンダルシア人のアイデンティティと基層文化――アル・アンダルスの時代の評価
第3章 自然景観と気候――景観と気候の多様性
第4章 都市の魅力――セビーリャ、コルドバ、グラナダ、マラガ、カディス
第5章 白い村――「プエブロ」とアグロタウンの社会構造
第6章 豊かな大地(1)――オリーブの地
第7章 豊かな大地(2)――ブドウ栽培
第8章 豊かな大地(3)――山の恵み
第9章 海岸と観光――すべては太陽の下に


II 暮らしと社会

第10章 アンダルシア的な暮らし――独特な時間の使い方、人生を楽しむこと、家族
第11章 アンダルシア人気質と友人関係――じつは閉鎖的なアンダルシア人とコネ社会
第12章 パティオがある生活――家庭と社会生活の憩いの場
第13章 祭りと宗教(1)――カーニバル
第14章 祭りと宗教(2)――セマナ・サンタ
第15章 祭りと宗教(3)――ロメリーアとフェリア
 【コラム1】祭りと伝統的衣装
第16章 都市の若者たち――厳しい雇用状況との闘い
第17章 サッカー熱――セビーリャの2チームの、くだらないが深刻な対立
第18章 アンダルシアのロマ――ヒターノたちの歴史と現状
 【コラム2】珍しい住居――サクロモンテの洞窟住居
第19章 食文化(1)――市場の食材のいろいろ
第20章 食文化(2)――タペオの世界


III 文化と芸術

第21章 アンダルシア方言――言語的特徴と歴史的位置づけ
 【コラム3】アンダルシア方言とアラビア語
第22章 17世紀セビーリャ派の画家――カトリック信仰と聖なるイメージ
第23章 アンダルシアの19世紀絵画――「スペイン的なる」主題を求めて
 【コラム4】ピカソとマラガ
第24章 黄金世紀の文学――そのアンダルシアとの接点
 【コラム5】外国人文学者から見たアンダルシア
第25章 アンダルシアの詩人たち――詩人の宝庫
第26章 ガルシア・ロルカとスペイン内戦――「プロのアンダルシア人」の悲劇
第27章 闘牛――光と影のスペクタクル
第28章 フラメンコの創造――「ジプシーの踊り」から世界遺産へ
 【コラム6】フラメンコとカンテ
第29章 アンダルシアの音楽――文化の混淆と宗教音楽から民族音楽派の誕生へ


IV 政治と経済

第30章 アンダルシア自治州の誕生――その困難な道のり
第31章 カリスマ的政治家フェリーペ・ゴンサレス――民主制定着の過程における功罪
第32章 経済問題――「アルメリアの奇跡」を他産業でおこせるか
 【コラム7】新しいエネルギーと産業の可能性
第33章 伝統農業の行方――日雇い農民の闘争
第34章 アルメリアの新しい農業――EU農業の一大ビニールハウス栽培地帯
 【コラム8】漁業の現状と地中海マグロ
第35章 外国人との共生をめざして――サラダボウル化した移民の社会的統合は可能か
 【コラム9】セウタとメリーリャ


V 歴史的歩み

第36章 バエティカの時代からゲルマン民族支配の時代へ――文明の十字路をめぐる興亡
第37章 アンダルスの時代――アラブ・イスラーム的なアンダルシア
 【コラム10】アヴェロエスとマイモニデス
第38章 レコンキスタと「アンダルシア」の誕生――キリスト教徒の「アンダルシア」へ
 【コラム11】セビーリャのNODOの由来
第39章 最後のイスラーム王朝、グラナダ王国――アラブ・イスラーム文化の残照
第40章 グラナダ陥落からモリスコ追放へ――1枚の写真から
 【コラム12】カトリック両王の墓所――グラナダの王室礼拝堂
第41章 大航海時代のアンダルシア――新大陸への扉、セビーリャ
 【コラム13】慶長遣欧使節とコリア・デル・リオ――幻に終わったハポンさんとの対面
第42章 啓蒙思想と新定住地開拓計画――パブロ・デ・オラビーデの夢
第43章 スペイン独立戦争下のアンダルシア――港町カディスと自由主義憲法
第44章 停滞の19世紀――産業革命の挫折
 【コラム14】リオティントとリナレスの鉱山――収奪された地下資源
第45章 ブラス・インファンテとアンダルシア地域主義――スペイン主義的な地域主義
第46章 自由と土地を求める農民たち――共同体的反乱から組合主義へ
第47章 内戦とフランコの独裁――弾圧とその「記憶」
第48章 出稼ぎ移民の生活――アンダルシアからバルセローナ、ヨーロッパ各国へ


VI アンダルシアの世界遺産

第49章 アルハンブラ宮殿――イスラームの栄華の最後の輝き
第50章 コルドバのメスキータ――アーチと列柱の無限の反復がつくり出す祈りの空間
第51章 セビーリャのカテドラルとアルカサル――カトリック信仰とイスラーム建築の混淆
第52章 ウベダとバエーサ――スペイン・ルネサンスを継承する二つの町
第53章 ドニャーナ国立公園――多様な生態系


 おわりに
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