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ソーシャルワークと修復的正義
本体6,800円+税
ISBN 9784750336879
判型・ページ数 A5・496ページ
出版年月日 2012/11/01

ソーシャルワークと修復的正義

癒やしと回復をもたらす対話、調停、和解のための理論と実践

暴力を抑止し、被害に伴う苦痛について話し合うという共通性がある修復的正義とソーシャルワークの関係性や相互作用を初めて明らかにした画期的な本。学校、刑務所、地域社会、児童虐待、DV、高齢者など実践分野での生き生きとしたケーススタディを提示する。

 前文
 謝辞

第Ⅰ部 修復的正義の歴史、理論、実践の背景

第1章 序文
 私の物語
 修復的正義とソーシャルワーク――適合性を認識するための障壁と機会
 適合性の強化――本書の構成

第2章 正義、修復、そしてソーシャルワーク
 ソーシャルワークの始まりと発展
 今日のソーシャルワーク
 この職業の将来――岐路に立つソーシャルワーク

第3章 修復的正義の紹介
 修復的正義とは何か
 修復的正義の定義
 修復的正義の実践を導くための土台となる価値(Values)と基本方針(Principles)
 修復的正義の理論的概念
 修復的な実践について繰り返されるテーマ
 修復的正義の四本柱――Cornerspots
 実践の有効性
 疑問、限界、警告
 結論

第4章 修復的正義実践
 被害者と犯罪者の対話
 ファミリーグループ・カンファレンス
 サークル
 真実委員会
 情緒、ストーリーテリング、そして癒しをともに

第Ⅱ部 場面に応じた修復的正義の実際

第5章 ソーシャルワークと修復的正義――学校における実践への示唆
 学校におけるソーシャルワーク実践の現状――概要
 修復的正義の取り組み
 ケーススタディ――ケイシャ・マローン(Keisha Malone)
 スキルの構築
 適合性の分析――ソーシャルワークと修復的正義アプローチ
 次の段階
 結論

第6章 刑務所における修復的正義
 刑務所におけるソーシャルワーク
 大量収監の社会的および政治的な背景
 修復的正義と刑務所における適用
 ケーススタディ――『ボディ・イン・モーション』(A Body in Motion)
 修復的正義のスキル
 ソーシャルワークと修復的司法の適合性
 次の段階

第7章 コミュニティ形成に向けた衝突の活用――コミュニティ会議
 ソーシャルワークにおけるコミュニティ実践
 コミュニティと修復的正義
 ケース・スタディ――コミュニティ会議センターとストリーパー・ストリート
 ケース・スタディの分析
 ファシリテーターのツールと技能
 コミュニティ会議とソーシャルワーク
 次なる段階

第8章 児童福祉現場での修復的正義――子どものケアと保護における家族とコミュニティの連携
 ソーシャルワークと児童福祉――概観と歴史
 児童福祉サービスに関するデータとその示唆
 修復的正義と児童福祉への応用
 次なる段階

第9章 家族の権利におけるフェミニストの視点――女性への暴力を抑止する修復的実践
 「家族の権利」の矛盾
 アメリカ植民地主義と歴史的なジェンダー文化実践
 女性への暴力に対するフェミニストとソーシャルワークのアプローチ
 修復的実践――警告と戦略
 ケース・スタディ――ジョンソン家族
 ミーティングの過程――実践とスキル
 ソーシャルワーク実践と修復的過程の統合

第10章 暴力発生後の協働――ソーシャルワークと修復的実践
 カナダの修復的正義の概要
 暴力、トラウマ、トラウマの治療
 ケース・スタディ――喪失後の回復
 エピローグ(結び)
 深刻な暴力ケースにおける被害者と加害者の対話を支えるスキルの確立
 ソーシャルワークと修復的正義との適合
 ソーシャルワークと修復的正義とのギャップによる不適合
 次の段階

第11章 国際状況におけるソーシャルワークと修復的正義――リベリアの場合
 国際的なソーシャルワーク
 修復的正義の取り組み
 ケーススタディ――リベリア
 リベリアの修復的正義
 リベリアのソーシャルワーク
 リベリアの戦争の結果――レイプと性的暴力
 次なる段階と結論

第12章 修復的正義と高齢化――統合実践への可能性
 高齢者のためのソーシャルワーク
 修復的正義と高齢者
 ケーススタディ――シュナイダー家
 能力開発
 ソーシャルワークと修復的正義――実践と限界の比較
 次への歩み

第Ⅲ部 修復的正義の課題と展望

第13章 結論と次なる歩み
 境界線を越えて――タミー・ギブソンの物語
 一致点――ソーシャルワーク、修復的正義、そしてタミー・ギブソン
 次なる歩み――一致点の検証

 後書き
 訳者後書き
 索引

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