本体2,400円+税
ISBN | 9784750336909 |
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判型・ページ数 | 4-6・216ページ |
出版年月日 | 2012/10/30 |
世界遺産を守る民の知識
フィリピン・イフガオの棚田と地域の学び
関口 広隆 著
危機遺産となったフィリピン・コルディリエラの棚田。消滅の危機にイフガオ州住民はどのように立ち向かったのか。棚田を培ってきた伝統的知識を地域社会全体が学習し、継承することで棚田を回復・保全しようとしたプロジェクト6年間の活動の軌跡から学ぶ。
はじめに
棚田の情景
イフガオの棚田
第1章 イフガオの自然と歴史
棚田群のある場所
行きにくいイフガオ
イフガオ州のなかの自治体と棚田
イフガオの歴史
スペインの侵略とイフガオ
アメリカの支配とイフガオ
日本軍のフィリピン占領とイフガオ
イフガオの現代の動き
イフガオの民族と文化
第2章 棚田と人びとの暮らし
棚田の地域の土地利用
棚田での農業
稲作と神々様
[コラム]世界遺産とは?
世界遺産条約の歴史
世界遺産登録の基準
フィリピンの世界遺産とコルディリエラの棚田群
第3章 棚田を守る、文化を守る――危機遺産となった棚田
世界遺産委員会の決定
耕作放棄
棚田の上にある森に起きていること
棚田の中で起きていること
乱開発
フィリピン政府はどんな活動をしたか?
棚田を守ろうにも知識がなくなりつつある?
イフガオで遺骨が盗まれた?
どの程度伝統的知識が失われているか?
伝統的知識が継承されなくなった原因
棚田保全案の体系
学習・教育に注目する
第4章 イフガオの民の知識を持つ人を探せ
民の知識とは? 保有者とは?
民の知識の保有者はどこにいるのか?
調査グループを集める
調査をする
フンドゥアン出身のアルマンさん―フンドゥアンでのフィールド調査にて
バナウェ出身のマリベルさん―バナウェでのフィールド調査にて
調査と地図つくりからわかったこと
第5章 まず先人に学ぶ――民の知識プロフェッサーの試み
民の知識プロフェッサー選ばれる
何を教えるか
教え方は手探り
カリキュラムを作る上での苦労
いよいよ開講
実習を通じて
スタディツアー
参加者の認識が変化
第6章 民の知識をイフガオの学校教育に組み込む
家族での口伝から学校での教育へ
学校教育に民の知識の学習を取り込む
2002年度版基礎教育カリキュラムに基づくこと
理科教育で民の知識を教える
執筆者の思い
パイロット・クラスに参加した子どもたちの感想
イフガオの小学校で民の知識が正式に教えられるまでの道のり
第7章 大学での試み
大学で民の知識を教える意味
大学での民の知識教育の試み
大作の教科書兼ワークブック『イフガオの民の知識』
ワークブック
実際の講義
イフガオ国立大学の挑戦
第8章 学校以外での学習の試み
学校以外での教育・学習って?
イフガオでの課題とアイデア
民の知識ツーリズムの考え/民の知識学習ツアー――自治公民館活動のもう一つの柱
民の知識ツアーの一例
民の知識ツーリズムの特徴は?
ラーニング・センター――もう一つの手法
イフガオでのラーニング・センターの活動
イフガオのラーニング・センターの担い手
ラーニング・センターの活動の様子
ラーニング・センターの現況と課題
第9章 イフガオからの情報発信と行政との連携
知識・情報発信の主体は?
自分たちで知識を記録し、広めていこう
イフガオからの情報発信
行政とのコーディネート
「イフガオ方式」を全国へ
第10章 「ナイキ」の将来のシナリオと展望
「イフガオ方式」の整理
「イフガオ方式」の特徴と意味
学習・教育で課題を包囲
学校教育、高等教育、生涯学習・地域学習の連携
生涯・地域学習と収入向上の連携
地元の人の再発見から開始
不断のコーディネート
民の知識の継承のシナリオ
棚田の保全・遺産の保全という観点から
第11章 地域が学習していくということ
地域が学習するという視点
イフガオでの地域の学習のステップ
イフガオでの地域の学習の特徴
「地域社会が学習する」ことと「地域社会を良くする」こと
イフガオの棚田のケース
「学習社会」を超えて
おわりに
危機遺産リストから脱した棚田
世界遺産委員会による危機遺産から脱した理由
危機遺産リストからは抜けたけれども
民の知識を継承するという意思の遺伝子
あとがき
主要参考書籍・ウェブサイトなど
棚田の情景
イフガオの棚田
第1章 イフガオの自然と歴史
棚田群のある場所
行きにくいイフガオ
イフガオ州のなかの自治体と棚田
イフガオの歴史
スペインの侵略とイフガオ
アメリカの支配とイフガオ
日本軍のフィリピン占領とイフガオ
イフガオの現代の動き
イフガオの民族と文化
第2章 棚田と人びとの暮らし
棚田の地域の土地利用
棚田での農業
稲作と神々様
[コラム]世界遺産とは?
世界遺産条約の歴史
世界遺産登録の基準
フィリピンの世界遺産とコルディリエラの棚田群
第3章 棚田を守る、文化を守る――危機遺産となった棚田
世界遺産委員会の決定
耕作放棄
棚田の上にある森に起きていること
棚田の中で起きていること
乱開発
フィリピン政府はどんな活動をしたか?
棚田を守ろうにも知識がなくなりつつある?
イフガオで遺骨が盗まれた?
どの程度伝統的知識が失われているか?
伝統的知識が継承されなくなった原因
棚田保全案の体系
学習・教育に注目する
第4章 イフガオの民の知識を持つ人を探せ
民の知識とは? 保有者とは?
民の知識の保有者はどこにいるのか?
調査グループを集める
調査をする
フンドゥアン出身のアルマンさん―フンドゥアンでのフィールド調査にて
バナウェ出身のマリベルさん―バナウェでのフィールド調査にて
調査と地図つくりからわかったこと
第5章 まず先人に学ぶ――民の知識プロフェッサーの試み
民の知識プロフェッサー選ばれる
何を教えるか
教え方は手探り
カリキュラムを作る上での苦労
いよいよ開講
実習を通じて
スタディツアー
参加者の認識が変化
第6章 民の知識をイフガオの学校教育に組み込む
家族での口伝から学校での教育へ
学校教育に民の知識の学習を取り込む
2002年度版基礎教育カリキュラムに基づくこと
理科教育で民の知識を教える
執筆者の思い
パイロット・クラスに参加した子どもたちの感想
イフガオの小学校で民の知識が正式に教えられるまでの道のり
第7章 大学での試み
大学で民の知識を教える意味
大学での民の知識教育の試み
大作の教科書兼ワークブック『イフガオの民の知識』
ワークブック
実際の講義
イフガオ国立大学の挑戦
第8章 学校以外での学習の試み
学校以外での教育・学習って?
イフガオでの課題とアイデア
民の知識ツーリズムの考え/民の知識学習ツアー――自治公民館活動のもう一つの柱
民の知識ツアーの一例
民の知識ツーリズムの特徴は?
ラーニング・センター――もう一つの手法
イフガオでのラーニング・センターの活動
イフガオのラーニング・センターの担い手
ラーニング・センターの活動の様子
ラーニング・センターの現況と課題
第9章 イフガオからの情報発信と行政との連携
知識・情報発信の主体は?
自分たちで知識を記録し、広めていこう
イフガオからの情報発信
行政とのコーディネート
「イフガオ方式」を全国へ
第10章 「ナイキ」の将来のシナリオと展望
「イフガオ方式」の整理
「イフガオ方式」の特徴と意味
学習・教育で課題を包囲
学校教育、高等教育、生涯学習・地域学習の連携
生涯・地域学習と収入向上の連携
地元の人の再発見から開始
不断のコーディネート
民の知識の継承のシナリオ
棚田の保全・遺産の保全という観点から
第11章 地域が学習していくということ
地域が学習するという視点
イフガオでの地域の学習のステップ
イフガオでの地域の学習の特徴
「地域社会が学習する」ことと「地域社会を良くする」こと
イフガオの棚田のケース
「学習社会」を超えて
おわりに
危機遺産リストから脱した棚田
世界遺産委員会による危機遺産から脱した理由
危機遺産リストからは抜けたけれども
民の知識を継承するという意思の遺伝子
あとがき
主要参考書籍・ウェブサイトなど
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