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ニューヨークからアメリカを知るための76章
本体2,000円+税
ISBN 9784750336367
判型・ページ数 4-6・444ページ
出版年月日 2012/07/25

ニューヨークからアメリカを知るための76章

幾多の民族集団がしのぎを削って新しい文化を創造し、世界経済をリードしてきたニューヨーク。この都市の歴史と現在を知れば移民の国アメリカを覇権国家へと押し上げたダイナミズムがよくわかる。

 本書のねらい
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序 ボトムからトップへのダイナミズム

第1章 「イフ・ウイ・ハリー、ウイ・キャン・メイク・ザ・ライト」――交差点に凝縮された生きざま
第2章 世界一あだ名が多いメトロポリス――破産寸前でも「歓楽の大都会」


Ⅰ 離散エスニックの首都で「セルフメイド・マン」になる

第3章 中世を持たない野放図さ――「脱ヨーロッパ運動」の帰結
第4章 「ヌーヨゥク英語」の響き――激烈な勝ち残り競争の気迫
第5章 「アメリカン・ドリーム」のからくり――底辺と頂点の落差が幻想を拡大する
第6章 腕一本でのしあがった日本人の典型像――ロッキー青木とミノル・ヤマサキ
第7章 多元文化主義と融合料理――本物とまがいもの
第8章 ニューヨーク・アスレティック・クラブ――ロッキー青木の社交舞台
 【コラム1】寿司とスシ
 【コラム2】ニューヨーク・アスレティック・クラブの会員たち


Ⅱ 移民の足がかりとブロードウェイ

第9章 ロウアー・イーストサイド――黄金で舗装されていたはずのスラム街
第10章 ロウアー・イーストサイドからブロードウェイへ――富裕層と貧困層がぶつかる中間地帯
第11章 ブロードウェイ劇場群――黄金で舗装された街区
第12章 タイムズ・スクエア――ザ・グレイト・ホワイト・ウェイ
第13章 巷としてのブロードウェイ――観客、下積み演劇人、そして彼らの恩人


Ⅲ カトリック移民の2番手、イタリー系の物語

第14章 リトル・イタリー――渡米して初めて国民意識にめざめる
第15章 聖ジェナーロ祭――『ゴッドファーザー』のクライマックス
第16章 新しいリトル・イタリー――ベイ・リッジ、ベンスンハースト
第17章 『サタデー・ナイト・フィーバー』――イタリー系の叙事詩
第18章 臥龍の充実 vs 成功の空虚――イタリー系カトリックの屈折
第19章 今時のマフィア――「テフロン・ドン」と「オッドファーザー」
第20章 ラッキー・ルシアーノ――同胞市長に退治されかけたマフィア
 【コラム3】カステッラマーレ戦争
第21章 マフィアはアメリカ第二の政府――テレビ中継された公聴会で世界に知れ渡る
第22章 ニューヨーク・マフィア5家――ガンビーノとヴィトー・コルレオーニの共通点
第23章 シチリア系、ナポリ系から「イタリー系」へ――母国統一がアメリカで先取りされた
第24章 「シチリアン・コネクション」と「ピザ・コネクション」――シチリアを追われ、かえって国際展開
 【コラム4】フレンチ・コネクション
第25章 イタリー系大統領の出現とマフィア問題――今こそまっとうな「大胆さ」を結晶させよ
 【コラム5】マフィアの語義は「大胆・大言壮語」


Ⅳ セントラル・パークと東隣の「トップ・オヴ・ザ・ワールド」

第26章 ニューヨーク市中心部の造形――貧民の追い立て、市民の憩い
第27章 地獄と隣り合わせの天国――「天に一番近いのがあなた」
第28章 アッパー・イーストサイドのID――巷を避けて排他的社交クラブに引っ込む
第29章 「トップ・オヴ・ザ・ワールド」――サットン・プレイスへのご招待
 【コラム6】アッパー・イーストサイドと劇場街の近さ


Ⅴ 2つの文化解放区

第30章 グリニッジ・ヴィリッジ――社会登攀競争の「斜線コース」
 【コラム7】変幻自在なグリニッジ・ヴィリッジ街路
第31章 「思いがけないものを期待しろ」――ビート、次いでヒッピーの温床
 【コラム8】編み上げ、ほどき、再編成
第32章 ビート&カウンターカルチャー――「どん底から自分のパースナリティを見上げよ」
第33章 イースト・ヴィリッジ――ヒッピーが改造したマンハッタン最後の拠点
第34章 CBGB、ハーレ・クリシュナ――ロンドンの瓦礫のおかげで広がったイースト・ヴィリッジ
 【コラム9】ヒッピー・アーティストとロフト法
第35章 パンク・ロックの「笛吹き男たち」――「ザ・ラモーンズ」とリチャード・ヘル
 【コラム10】CBGB再興と再度の倒産
第36章 ミュージカル『レント』――「ノー・デイ・バット・トゥデイ」


Ⅵ 来るべき覇権国家の尖兵たち

第37章 ニュー・チャイナタウン――「本土の事情」で変わり続ける街
第38章 SOHO化する旧チャイナタウン――「ここでは誰もがアウトサイダー」
第39章 ブルックリンとクィーンズのニュー・チャイナタウン――地下鉄に沿って拡大
第40章 蛇頭――「ヒトの密輸」ビジネス
 【コラム11】「ヒトの密輸」の作業分担
第41章 同胞ギャング――民族集団の成長期に乗じてのしあがる
第42章 中国系ギャングと司法の闘争――証人確保が難しいため司法取引で有罪に


Ⅶ ハーレムと他区の黒人街

第43章 「A列車で行こう」――「砂糖ヶ丘」と「がんばり屋小路」
第44章 ハーレムの「民族連鎖」――家賃は黒人に高く、白人に安く
第45章 「白人逃亡」から「白人流入」へ――「人種融合」が招いた荒廃
第46章 高級化コンドー――真の「人種統合」を実現できるか
第47章 「追い立て」とSROの解体――追い立てられる住人をだしに使う黒衣の女
第48章 追い立てを食らう「ハーレム・マシーン」の政治家たち――中流層の流入で揺れる黒人票
第49章 地元黒人の暮らし――消えゆくソウル・フッド・レストラン
第50章 第二のハーレム・ルネサンス――町会と教会が「新人種統合」の要かなめとなるか
第51章 ベッド=スタイ――スパイク・リー映画の舞台
第52章 やるかやられるかのベッド=スタイ――ブルックリンにおける黒人の拠点
第53章 ブルーズとジャズ――3度の飯と活力剤
第54章 コトン・クラブ――白人による黒人文化の売り方の見本
第55章 ナンバーズ・ゲイム――キャスパー・ホルスタインとバンピー・ジョンスン
第56章 ハーレムの女王とロビン・フッド――追い詰められた黒人側の智恵
第57章 ヒップ・ホップ――アフリカ系ギャングと音楽の治癒力
第58章 ギャングスタ・ラップ――ギャング行為の商品化
第59章 ヒップ・ホップの聖堂――高級化の餌食となるか


Ⅷ ビッゲスト・アップルとしてのウォールストリート

【1】9/11で見えたウォールストリートの断面図
第60章 世界貿易センタービル――20年で取り壊す予定で建てられていた
 【コラム12】世界貿易センター倒壊の唯一の空中写真
第61章 トロフィ・オフィスビル症候群――世界の金融都市の持病

【2】自ら招いた第二の9/11、リーマン・ショックに対処した主役たち
第62章 リーマン・ブラザーズの栄華と墜落――最後は「防火壁」にされた
 【コラム13】リーマン・ブラザーズ幹部の懐具合
第63章 政府側トリオと金融業界代表の首脳会議――ウォールストリート患部の切除手術の談合
第64章 酸欠状態の大手トップ会議――AIGの金融商品部門は遠くロンドンに
第65章 「患者が死亡した」――死んだまま歩いていたリーマン・ブラザーズ
第66章 ファルドとセイン――ウォールストリートでの死の体験と臨死体験

【3】「パワー回廊」を渡りゆく人々
第67章 「パワー回廊」の3大人材供給源――ウォールストリート、シンクタンク、大学
第68章 回廊通過者には企業弁護士が多い――立法で営利活動の合法化を図るパワー回廊
第69章 「パワー回廊」の3つの関所――難関は政府側の精査と上院での吊るし上げ
第70章 デリヴァティヴ危機の経済心理的おさらい――ソ連崩壊との因果関係は?
 【コラム14】デリヴァティヴの奇怪さの典型例
第71章 連銀の機能3態――果断さ、柔軟な専断、反デリヴァディヴ
 【コラム15】オバマの金融改革
第72章 バーナンキ――グリンスパンの影の下に
第73章 ポールスン――「油地獄では高温も低温も関係ない」

【4】リーマン倒産以後のトリオ
第74章 AIG倒壊直前の決断――「核爆弾」を誰が止めたか
第75章 「これは経済戦争だ」――「今日の問題解決抜きで、もう明日の心配」
第76章 「不良資産救済プログラム(TARP)」の強制注入――「財政的社会主義は反米的だ」


終章――ビッグ・アップルはかじり甲斐があった

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