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インドネシア 森の暮らしと開発
本体8,000円+税
ISBN 9784750335902
判型・ページ数 A5・440ページ
出版年月日 2012/03/31

インドネシア 森の暮らしと開発

土地をめぐる〈つながり〉と〈せめぎあい〉の社会史

スマトラ島の熱帯林とともに古くから生活を営んできた人びと・プタランガンの森林利用はどのように変遷してきたのか。森林をめぐる対立回避の論理、そして在地社会のあり方の変容を綿密なフィールドワークに基づき考察し、ルールやしくみを組み替えながら暮らしてきた姿を具体的に描き出す。

 はじめに
 凡例

序章 森林をめぐるせめぎあいと領有性
 一、インドネシアにおける土地問題と慣習
 二、「領有性」という概念
 三、テリトリーの形成と展開についての先行研究
 四、本書の課題と着眼点
 五、調査の方法とフィールドワーク
 六、本書の構成


第Ⅰ部 村落レベルの領有性

第一章 調査地およびプタランガン社会の概況
 一、スマトラ東岸の地理・生態・社会
 二、プタランガンとよばれる人びと
 三、調査村の概況

第二章 森林の利用をめぐる慣習とテリトリーの概念
 一、慣習の体系
 二、森林利用についての慣習
 三、クランのテリトリータナ・ウィラヤットの森
 四、慣習にもとづいた領有性原理

第三章 焼畑耕作にもとづいた空間認識と領有性
 一、空間の分類と利用の概要
 二、地名
 三、焼畑の位置認識についての社会性
 四、焼畑地の選定をめぐる領有性
 五、焼畑と関連した場所の想起
 六、焼畑耕作における領有性の構成原理と重層的構造

第四章 河川漁における領有性の形成過程と構成原理
 一、河川漁と筏小屋
 二、漁具が仕掛けられる場所
 三、筏小屋利用をめぐるメンバーシップ
 四、筏小屋群の形成過程
 五、河川漁における領有性の構成原理と維持


第Ⅱ部 国家による空間再編と在地の領有性のせめぎあい

第五章 慣習の森から国家の森へ
 一、インドネシア独立以前
 二、インドネシア建国期における境界の揺らぎ(一九四五~一九六五年)
 三、開発独裁体制下における境界の画定(一九六五~一九八〇年代末)
 四、外部社会との関係性と領有性のかたち

第六章 森林開発のなかで立ち現れる慣習
 一、アダット組織の衰退と復興
 二、森林開発と「外」に向けた慣習の展開
 三、「内」におけるアブラヤシ栽培ブームと慣習の所在
 四、開発のなかで立ち現れるアダット・リーダーの力

第七章 開発をめぐる予期せぬ展開
 一、開発と「村の仕事」
 二、アブラヤシ組合栽培事業がもたらした影響
 三、主体的なアブラヤシ栽培へ
 四、大農園内での耕作
 五、開発のもたらしたもつれ

終章 開発過程における領有性の組み替え
 一、在地における領有性の総体
 二、国家の空間再編における在地の領有性の維持と解体
 三、森林開発がもたらした在地社会の変容


 用語一覧
 参考文献
 主要な登場人物

 補遺Ⅰ 焼畑の農耕暦
 補遺Ⅱ 記憶にもとづいた焼畑移動史とその妥当性

 あとがき
 初出一覧
 索引

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