本体3,500円+税
ISBN | 9784750335551 |
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判型・ページ数 | 4-6・312ページ |
出版年月日 | 2012/03/30 |
ウィニコットがひらく豊かな心理臨床
「ほどよい関係性」に基づく実践体験論
川上 範夫 著
ウィニコットの心理臨床論を解き明かしながら、著者本人の臨床家としての軌跡を総括する意欲的な試み。発達障がいの問題を「関係性」の観点から捉え直すなど独自の新しい考察を披露するとともに、ほどよい関係性に基づく豊かな生き方を探求する。
刊行によせて
まえがき
第1章 私とカウンセリング
1 「なおる」ことと「生きる」こと
2 「遊び」を「あそべない」子どもたち
3 母親の子どもに対する「ほどよい(good enough)」関わり
4 ほどよく葬り去られた世界と「意味」の世界
5 家庭内暴力をやめさせる「非常識」な方法
6 ひたすら会い続けることの大切さ
第2章 臨床家ウィニコットの人となり
1 私が思い描いたウィニコット像
2 温かさの裏側にある妥協のない厳格さ
3 ウィニコットの実践的臨床感覚
4 移行対象・移行現象論(Transitional Objects and Transitional Phenomena)
5 illusionとウィニコットの人間関係
6 「一人でいられる能力」と意味ある関係性
7 ほどよい関係性とほどよいholding
8 handling, object presentingと「ほどよい関係性」
9 私はなぜウィニコットの実践論に関心を抱いたのか
10 遊び(play)とあそぶこと(playing)
11 「あそぶこと(playing)」と創造的に生きられるようになること
12 「あそぶこと(playing)」と第三の体験世界
13 「関係性の体験」を心的経験の基軸と考えるウィニコットの心の見方
第3章 「関係性」からみた発達障がい
1 関係性の観点からみた発達障がいの問題
2 発達障がいといわれる子どもとの関わり経験――教室の中のやりとり(1)
3 健康なぶつかり合い――教室の中のやりとり(2)
4 関係性の体験力不足――教室の中のやりとり(3)
5 診断ということが養育者に与える影響
6 「ナマ」で「ライブ」に関わることの重要性
7 意味ある関係体験
第4章 関係体験からみた心理臨床実践論
1 illusionと対象関係
2 関係体験論による基本姿勢(1)――ウィニコットの「原初的な母親の没頭」「ホールディング」から教えられること
3 関係体験論による基本姿勢(2)――ウィニコットの「抱っこ」と「ハンドリング」から教えられること
4 「絶対的依存」という関係性をめぐって(1)
5 「絶対的依存」という関係性をめぐって(2)
6 はじめて自分でないものを所有する体験――「ポゼッション(所有)」ということでウィニコットが伝えたかったこと
7 関係の中の自分感覚体験
8 世界に向かって自分で歩み出すこと――臨床実践のゆくえ
第5章 関係性の心と臨床実践の知恵
1 「関係対象」の考え方と「気配を察することのできる能力」
2 「関係体験」「関係対象経験」の実際を考える
3 「関係体験」の始まりを「対象所有」の観点から考える
4 「いないいないバアあそび」と「環境としての母」「環境としての対象」という考え方
5 「バイバイ」を「あそび」として体験できるようになるための関係性
6 「ヨチヨチ歩き」がちゃんと体験できるための関係性
7 幼児の「情け容赦のない依存的支配」の意味
8 幼児の攻撃的依存の心をほどよく受け止めること
9 関係性の心と感動体験について
第6章 現代家族と現代社会の「関係性」問題
1 家族同士の問題なのに……
2 男女関係の変容――元カノ、元カレ
3 家庭、家族の中のバイオレンス
4 家庭における自然性の喪失――子どもが生まれるということをめぐって
5 高齢者、老齢者を抱える家族の課題
6 家族システムの変化から考える現代家族
7 離婚・再婚に伴う家族間のトラブル
8 関係性から家族と社会の問題について考える
参考文献
あとがき
まえがき
第1章 私とカウンセリング
1 「なおる」ことと「生きる」こと
2 「遊び」を「あそべない」子どもたち
3 母親の子どもに対する「ほどよい(good enough)」関わり
4 ほどよく葬り去られた世界と「意味」の世界
5 家庭内暴力をやめさせる「非常識」な方法
6 ひたすら会い続けることの大切さ
第2章 臨床家ウィニコットの人となり
1 私が思い描いたウィニコット像
2 温かさの裏側にある妥協のない厳格さ
3 ウィニコットの実践的臨床感覚
4 移行対象・移行現象論(Transitional Objects and Transitional Phenomena)
5 illusionとウィニコットの人間関係
6 「一人でいられる能力」と意味ある関係性
7 ほどよい関係性とほどよいholding
8 handling, object presentingと「ほどよい関係性」
9 私はなぜウィニコットの実践論に関心を抱いたのか
10 遊び(play)とあそぶこと(playing)
11 「あそぶこと(playing)」と創造的に生きられるようになること
12 「あそぶこと(playing)」と第三の体験世界
13 「関係性の体験」を心的経験の基軸と考えるウィニコットの心の見方
第3章 「関係性」からみた発達障がい
1 関係性の観点からみた発達障がいの問題
2 発達障がいといわれる子どもとの関わり経験――教室の中のやりとり(1)
3 健康なぶつかり合い――教室の中のやりとり(2)
4 関係性の体験力不足――教室の中のやりとり(3)
5 診断ということが養育者に与える影響
6 「ナマ」で「ライブ」に関わることの重要性
7 意味ある関係体験
第4章 関係体験からみた心理臨床実践論
1 illusionと対象関係
2 関係体験論による基本姿勢(1)――ウィニコットの「原初的な母親の没頭」「ホールディング」から教えられること
3 関係体験論による基本姿勢(2)――ウィニコットの「抱っこ」と「ハンドリング」から教えられること
4 「絶対的依存」という関係性をめぐって(1)
5 「絶対的依存」という関係性をめぐって(2)
6 はじめて自分でないものを所有する体験――「ポゼッション(所有)」ということでウィニコットが伝えたかったこと
7 関係の中の自分感覚体験
8 世界に向かって自分で歩み出すこと――臨床実践のゆくえ
第5章 関係性の心と臨床実践の知恵
1 「関係対象」の考え方と「気配を察することのできる能力」
2 「関係体験」「関係対象経験」の実際を考える
3 「関係体験」の始まりを「対象所有」の観点から考える
4 「いないいないバアあそび」と「環境としての母」「環境としての対象」という考え方
5 「バイバイ」を「あそび」として体験できるようになるための関係性
6 「ヨチヨチ歩き」がちゃんと体験できるための関係性
7 幼児の「情け容赦のない依存的支配」の意味
8 幼児の攻撃的依存の心をほどよく受け止めること
9 関係性の心と感動体験について
第6章 現代家族と現代社会の「関係性」問題
1 家族同士の問題なのに……
2 男女関係の変容――元カノ、元カレ
3 家庭、家族の中のバイオレンス
4 家庭における自然性の喪失――子どもが生まれるということをめぐって
5 高齢者、老齢者を抱える家族の課題
6 家族システムの変化から考える現代家族
7 離婚・再婚に伴う家族間のトラブル
8 関係性から家族と社会の問題について考える
参考文献
あとがき
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