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東日本大震災と外国人移住者たち
本体2,800円+税
ISBN 9784750335452
判型・ページ数 A5・260ページ
出版年月日 2012/02/27

東日本大震災と外国人移住者たち

東日本大震災は増加する外国人移住者の地域社会での受け入れと多文化共生の現状を浮き彫りにした。被災地域で暮らす移住者たちの体験したバッシングや支援の手が届きにくい現状を踏まえ、地域の一員として共に復旧・復興していく上での課題を明らかにする。

I 東日本大震災が問う「地域」と外国人

第1章 未曽有の大災害、外国人散在地域では、なにが起きたのか――地域における「共生」を問う(大村昌枝)
第2章 「多文化ファミリー」における震災体験と新たな課題――結婚移民女性のトランスナショナル性をどう捉えるか(李善姫)
第3章 「土地に縛り付けられている人々」と「旅行者」――震災があらわにした可動性《モビリティ》という分断線(五十嵐泰正)

II 東日本大震災が問う日本社会

第4章 外国人による被災地支援活動――その特性が日本社会に示すもの(小林真生)
第5章 東日本大震災と技能実習生――震災から見えてきた移住労働者受け入れ政策の実態(大曲由起子)
 Column1 東日本大震災と留学生――それでも日本で学ぶという選択(明石純一・馮超・陸暁峰)
第6章 東日本大震災と在日コリアン――エスニック・マイノリティの視点を通じてみる震災と日本社会(佐々木てる)
 Column2 東日本大震災を「在日」としてどのように捉えるのか――地域変革の当事者として(崔勝久)

III 東日本大震災と情報伝達

第7章 地域の日本語教育と被災地の外国人――コミュニティにおける言語とその役割(松岡洋子)
第8章 多言語支援センターによる災害時外国人支援――情報提供と相談対応を中心に(土井佳彦)
第9章 災害時の情報アクセスと内容理解――外国人住民の「混乱」の背景にあるもの(若松亮太)
 Column3 在日ブラジル人とメディア――大震災が浮き彫りにした複雑な関係(アンジェロ・イシ)

IV 大震災における外国人支援

第10章 市民意識と多文化共生――阪神・淡路大震災の経験から東日本大震災の支援へ(吉富志津代)
第11章 被災地での法律相談活動からみた外国人住民――気仙沼・大船渡のフィリピン人住民の姿(皆川涼子)
第12章 いまなお移住労働者は使い捨ての労働力なのか?――東日本大震災以降の労働相談案件から(山口智之)
第13章 国際移住機関(IOM)による人道的帰国支援と在日外国人らの選択――浮き彫りにされた社会統合の課題(橋本直子)

書評(駒井洋)
 ○五十嵐泰正編『労働再審(2) 越境する労働と〈移民〉』
 ○S・カースルズ&M・J・ミラー著、関根政美・関根薫監訳『国際移民の時代[第4版]』

 編者後記(鈴木江理子)

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