ホーム > 3.11後の多文化家族
3.11後の多文化家族
本体2,500円+税
ISBN 9784750335469
判型・ページ数 A5・256ページ
出版年月日 2012/03/01

3.11後の多文化家族

未来を拓く人びと

これまで社会のマイノリティとみなされてきた外国籍住民、国際結婚女性、難民申請者や認定者、無国籍者、高齢者や障害者たちが、3.11東日本大震災をどう受けとめ、支援活動に赴き、どのような関係を結ぶようになったのか、被災地の生の声を伝え分析する。

 はしがき(川村千鶴子)

第1章 被災地市民の歴史──陸前高田市と大船渡市の「過去」「現在」「未来」(金澤宏明)
 陸前高田市の人々──そこに街があった、生活があった
 陸前高田市と大船渡市に住む外国人──日本の家族と母国の家族の心

第2章 変わる被災地いわき市のコミュニティ──絆をどう紡ぐか(荻野政男)
 引き裂かれた家族とコミュニティ
 絆を紡ぐ住まい方とコミュニティ
 共に生きるため、いま自分たちにできることは……

第3章 多文化家族を感じる──在日ブラジル人の思い(リリアン・テルミ・ハタノ)
 在日ブラジル人の置かれた状況
 3・11後のブラジル人コミュニティの動向
 多民族共生社会への希望

○コラム
 1 「困っている人がいたら、助けるのはあたりまえ」(チョウ・チョウ・ソー)
 2 生まれてくる赤ちゃんと家族の絆──帰国の決意(李賢珠)

第4章 家族とつながる──日本人学生や留学生のアンケートより(荒井幸康)
 学生たちの「つながる」までの状況
 「つながる」ことに関して
 留学生たち

第5章 県営いちょう団地にみる多文化家族の動き──トランスナショナルなコミュニティ(長谷部美佳)
 「トランスナショナルなコミュニティ」とは何か
 いちょう団地の三月一一日
 帰国ラッシュ
 残った人たち
 ホスト社会とのつながりと家族の絆

第6章 外国人妻の被災地支援──被災地の民族誌に向けた一素描(李仁子)
 震災直後の混乱
 NPOとしての支援活動
 被災者とのふれあい
 外国人妻から地域住民へ
 マッサージによる支援活動
 国際間移住者の葛藤
 命がけの被災者支援
 コミュニティと部外者

第7章 多文化家族の課題と可能性(武田里子)
 農村に暮らす多文化家族
 スニチャさん(仮名)とその子どもたち
 浮かび上がる課題と可能性

第8章 多文化「共育」の視点からみる──韓国人多文化家族のケアの情景(李◆鉉:◆=[土乎])
 多文化家族にみえる子育ての「思い」と協働
 ボランティア活動を通して築く「絆」
 共同体にみえる「家族」の様相

○コラム
 3 韓国における結婚移民者の急増と「多文化家族支援法」(李賢珠)

第9章 多文化空間の人口移動分析──震災ショックが日本社会にもたらしたもの(郭潔蓉)
 外国人の出入国状況から見る震災後の影響
 国内の人口移動から見る震災後の変化
 日本再考

第10章 未来を拓く多文化家族(川村千鶴子)
 人びとの「間」
 グローバル・ケア・スケープ
 愛他精神と多文化空間
 社会の分断と多文化家族
 異国で遭遇する大災害
 対話的能動性と被災地での行動力
 情報の共有
 変容する多文化家族
 幸福な未来に向けて

 あとがき(川村千鶴子)
 執筆者プロフィール
生きづらさの民俗学

生きづらさの民俗学(電子書籍)

抑圧のアルゴリズム
抑圧のアルゴリズム

抑圧のアルゴリズム(電子書籍)

 
性的人身取引

性的人身取引(電子書籍)

性的人身取引

性的人身取引(単行本)

被災地のジャーナリズム
 
「辺境」からはじまる

「辺境」からはじまる(電子書籍)

「原発避難」論

「原発避難」論(電子書籍)

二極化する若者と自立支援
 

このページのトップへ