デヴィッド・クリスチャン
名前 | デヴィッド・クリスチャン |
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カナ | デヴィッド クリスチャン |
プロフィール
デヴィッド・クリスチャンは、オックスフォード大学でロシア・ソ連史を専攻し博士号を取得した。2001年から2008年まで8年間サンディエゴ州立大学で教壇に立った時期をのぞき、キャリアの大半はオーストラリア・シドニーのマッコーリー大学でのものだ。現代ロシア史の著作に加え、19世紀のロシアにおけるウォッカの取引が果たした役割に関する研究も発表している。1998年には、ブラックウェル世界史シリーズ(the Blackwell History of the World Series)の第1巻、『ロシア、中央アジアとモンゴルの歴史』を著している。1989年にマッコーリー大学でビッグヒストリーに関する講義を開始した。このような講座向けに「ビッグヒストリー」という用語を初めて用いたのは、1991年に「ジャーナル・オブ・ワールド・ヒストリー」に掲載された「『ビッグヒストリー』を論ずる」(The Case for‘ Big History’)と題した論文においてであった。その後公刊された関連書籍としては、『時間のマップ:ビッグヒストリーへの序章』(2004年)、『移ろいやすい世界:人類のつかの間の歴史』(2007年)などがある。同じ2007年には、The Teaching Company社向けにビッグヒストリーに関する48回の講座を録画している。2010年にはビル・ゲイツの協力を得て、「ビッグヒストリー・プロジェクト」(2013年後半の運用開始を予定した、ビッグヒストリーを取り扱う無料の高校向けオンライン講座)を立ち上げた[同プロジェクトは、2016年10月現在運用中である]。クリスチャンは、オーストラリア人文科学アカデミーおよびオランダ王立自然・人文科学協会の会員であり、また国際ビッグヒストリー学会の初代会長を務めている。
(『ビッグヒストリー:われわれはどこから来て、どこへ行くのか』より)