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近代日本の社会的差別形成史の研究

サブタイトル 増補『ミナト神戸 コレラ・ペスト・スラム』
著・訳者名 安保 則夫著 (社)ひょうご部落解放・人権研究所編
本体価格 5800円
体  裁 A5判 / 縦組 / 上製 / カバー
頁  数 376頁
刊行年月 2007.06
I S B N 4-7503-2579-1
キャプション
1989年に上梓された、故安保則夫氏の主著『ミナト神戸 コレラ・ペスト・スラム』に新たに補論「明治・大正期の神戸マッチ工業」を収録した増補版。伝染病を通じた日本の近代化政策とそれに呼応する一般民衆の眼差しから、「社会的差別」の構造を究明する。
内容構成
まちがいは常に我々の中にある――増補版刊行によせて(領家 穰)
序 章 課題と方法
 課題/方法
第一章 コレラ・ペスト
 1 防疫戦争
  もう一つの内なる戦争/コレラをめぐる政府と民衆
  防疫戦の展開/明治期衛生行政の基本的性格
 2 神戸伝染病流行年史
  ミナト神戸と伝染病/コレラの脅威
  伝染病と都市行政
 3 反 撃――一八八六年のコレラ大流行
  虎列刺病流行地/コレラ防疫の展開
  行政の対応/世論の動向
 4 監 視――一八九〇年のコレラ大流行
  民衆の窮状/予防的対策の重視
  市制実施と衛生自治の問題/清潔法の実施
  「貧民部落」の巡視/衛生組合
 5 包 囲――一八九五年のコレラ大流行
  戦争とコレラ/患者隠蔽の防止――健康診断の実施
  予防の強制――強制種痘/「貧民部落」の囲い込み
  避病院改善問題
 6 解 体――コレラからペストへ
  ペスト襲来/黒死病の恐怖
  困惑する防疫当局/切迫した対応
  ペスト・ノイローゼ/「貧民部落」の焼き払い
  ネズミ戦争/衛生組合の再編成
  聖なる空間/伝染病と「貧民部落」
  眼差しの変容
第二章 スラム
 1 神戸市区改正論議
  東京市区改正/欧化主義と神戸市区改正
  コレラ流行下の神戸市区改正論議/不潔箇所摘発キャンペーン
 2 スラム対策の実施
  長屋裏屋建築規則/宿屋営業取締規則
  貧民の囲い込み/貧民=労働力の育成
 3 スラム対策の進展
  スラム対策強化を求める世論/木賃宿の強制移転
  長屋裏屋移転計画/貧民=労働力の選別
 4 貧民追放政策
  貧民の市中締め出し/警察取締の動向
  建築取締規則
 5 スラムと被差別部落
  「貧民窟」探訪記/新川スラムの形成
  「貧民窟」の代名詞/良民社会の眼差し
  警察の「貧民窟」取締/スラムと被差別部落
  部落改善運動/権力による同情融和
 6 賀川豊彦――二重の眼差し
  賀川と新川/苦悩と祈り
  貧民心理の研究/眼差しの差別性
  「貧民窟」の権威者
終 章 騒擾へ
  権力支配の空間/「貧民窟」――映像の自己完結
  騒擾へ/むすびにかえて
補 論 明治・大正期の神戸マッチ工業――労働・社会問題的側面
  日本マッチ工業界における神戸の地位/神戸におけるマッチ工業の興隆
  神戸マッチ工業の職工と労働条件/神戸のマッチ工業とスラム
  むすび
あとがき
解 説(小林丈広)
索 引
 図 表
 人名・事項

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